達観している人は、決して人生経験が豊富な人ばかりではない
どうしたら、そんな言葉が出てくるのだろう。
一日中、頭の片隅にチラついてました。
乗車していた親子。ぱっと見、小学生にも満たない年齢の子が「人の夢は叶わない」と親に言ったのです。
その言葉だけは、はっきり耳に入りました。話の脈絡は分かりません。ただ、幼い声なのに落ち着いたトーンでした。
そのくらいの歳の子が放つ言葉にしては、大人への殺傷能力は高い。ただただ、彼女は何を思っていたのか気になりました。その親子が、そのあと何かしらの会話をしたのかは分かりません。
きっと彼女は何事にも動じない。
見習いたい、そんな風に心が少し動きました。諦めの境地のような、先を見通す目を持っていたような、迷いない言葉の強さだけは確かに感じました。