金田つつじ

なに書けばいいかわからん人。出来の悪い詩とエッセイもどきならいくらでもあるので見てって…

金田つつじ

なに書けばいいかわからん人。出来の悪い詩とエッセイもどきならいくらでもあるので見てってください。

マガジン

  • 鋼鐵詩集

    名前の通り詩の連載コーナーです。

  • つつじの雑草日記

    詩以外のエッセイらしきなにかをまとめて置いておきます。

最近の記事

きらめき

 乾いた朱いまなざし、なんのことだろう。  君は占い好きだったんじゃないのか。自分には似合わない、そんなことを言ったような気もするけれど、手を伸ばしてももう覚えてない。ただ、ゼリーの薄味だけは鮮明に覚えている。  あの時、閉じ込められたからかな。  ゼリーやフルーツグラタンのように、私の心も宙に浮いたまま固まっている。夏蜜柑みたいな外の世界。透き通ったゼラチンのまなざしを檻が乱反射して、醜く歪んでいた。  私はただ、それを見つめ続けることしかできなかった。 ――本当に、無力。

    • 毒にも薬にもならんはなし。

       私がエッセイ(もどき)で書く事柄は基本的に「自分語り」で、誰かが面白がって読むことを想定していないのです。  私がnoteで頑張りたいことは詩の発表なので、エッセイもどきはおまけポジションとして気負いなく書いていました。気分的には「Twitterの文字制限ない版」的な位置づけです。  ですが最近、それじゃいけないんじゃないか、みたいなことを考えたりして。  noteを初めてそろそろ記事数も二ケタに届きそうですし、詩を投稿すればわずかですがスキもつくようになりました。フ

      • ついに10スキいただきました。マジでありがとう。

        • 雨と残響

          雨が降っていた 冷たい雨に打たれていると あの日の残響が 今も脳裏にこだまする アナログテレビの砂嵐のように 高架下の騒音のように 冷やされた吐息の中から 濡らされた髪の先から 水滴に鳴るトタンの喧騒から 無数の嘲りが生まれた その嘲りこそが在りし日の残響 灰色の雨の中 明かりを失った 無数の瞳の中から あいつが現れて心を軋らせる その音こそが在りし日の残響 ありもしない神を ありもしない善意を ありもしない希望を 信じ続けた私は愚かだった 過去を 無力を 凍てつく弾

        マガジン

        • 鋼鐵詩集
          6本
        • つつじの雑草日記
          4本

        記事

          理想を追いたいというはなし。

          今回は予告通り、「理想を追えない」という話をします。 ざっくばらんに言ってしまえば、ただ失敗が怖かっただけです。ええ、ただそれだけです。 というわけで今回のお話はおしまい。 というわけにもいかないので、もうちょっとだけ続きます。 私の人生を一言で表すなら「後悔」でしょう。失敗したところで失うものなんか大したことなかったのに、なぜかビビりまくって結局やらずじまいで。何年も何年も書き続けているのに、未だに本の一つも出せないのはこいつのせいだと考えてます。 やらない後悔だ

          理想を追いたいというはなし。

          魚になりたかった 水底に光る石になりたかった 漂う紅葉になりたかった ビルの壁を黒く濡らして つたう涙はそう語る 色も持たず 味も持たず 帰ることも叶わず 行き着く先は有象無象 私と同じように 大河の一雫となり果てる 曇天に響く雷鳴は 声なき雨粒たちの慟哭 雲間に走る稲光は 掻き消される涙たちの怒り 晴れ上がって 虹が出て 皆が忘れたとしても 私だけでも覚えていよう あとがきフォルダ漁ってたら詩が出てきたので投稿しました。エッセイもどきの方楽しみにしてた人ごめんね。

          夜散歩と理想のはなし。

          ――また金髪に戻したい。 今日の夜散歩の途中、そんな欲望がぽっと湧いて出ました。 夜中に髪の色がやべーやつがいたら、それはそれは面白いはずなのにな、なんて。夜中という非日常空間にはばえちゃうこと間違いなしです。 とかいっても見てくれる人間なんて途中で寄るコンビニの店員ぐらいでしょうけど、やっぱり私は金髪で出かけたいのです。派手髪で真夜中ふらつくのがここ最近の私の理想像にすらなりました。 なんなら金髪に戻したらええやん、知らんけど。とか言われそうなんですが、現実問題厳し

          夜散歩と理想のはなし。

          なよ竹月夜恨み節

          その日も月が照っていた 星明りさえも消し飛ばす嫌味な光 自分の命を生んだはずのその光を 酒のきいた脳みそで軽蔑した 何もかもが変わってしまった 国のありようも 人のありようも 一切合切 私を包み込んでくれた 優しい両の手のひらも ――笑うな、忌々しい。 ただ一つ変わらぬ月の嘲笑に 酔った口からそんな言葉が滑り出る また一口うまくもない酒をあおる なぜお前だけなにも変わらないんだ なぜお前だけそうも美しくいられるんだ 所詮日輪頼みの輝きのくせに ふと自分の手のひらを見

          なよ竹月夜恨み節

          ズタズタ

          チョキチョキチョキ セピア色を切り抜いて 作った私の玩具箱 モノクロ世界を断つ銀は 私のこころを色づけて くるりくるりと踊りましょう 私とあなたで二人きり はらりはらりと降りそそぐ 紙吹雪を浴び踊りましょう ごめんね、痛いんだ。 セピア色からあなたが消えた 言葉を残してあなたが消えた ひとりぼっちの紙人形は 紙吹雪にただ埋もれゆく 切っていたのはセピアじゃなくて 熱い、熱い、あなたのこころ 降りそそいだ紙吹雪は 赤く、赤く、染まりゆく ざくりざくりと切り刻む みにく

          花の夢(仮)

          こんな夢を見た 廃墟の舞台 君が独り 柔い光を浴びて 無邪気に舞い散る夢を 笑うな そんな無邪気に笑うな 私は叫んだ 花曇りの光を浴びて 幼い緑をのぞかせる君は 私にはまぶしすぎる 花が散る悲しみは 君の思うより辛いのに 若葉が芽吹く痛みは 死を望むほど酷烈なのに それでも強く笑う どうして君は笑えるんだ 黒地に白く咲く花は 君の誇りじゃないのか 何故痛みに耐えてまで 最上の美しさを捨ててまで 緑に堕ちるんだ それだってどうせ 散ってしまうのに 本当は分かっていた で

          花の夢(仮)

          叫び足りない

          なんか唐突にごめんなさい。マキナと申します。 友達がやってるの見て私も始めました。自分語りのセンスもくそもないですからごめんなさい。ヒントも駄文でも何でも大丈夫!とかいってるのですが感覚的にそういうの無理。すごくシャイで完璧主義だから。 だから言いたいことも言えないし、悩んでる間に今が過去になる。 思ったことをバッと言える人ってすごい。ただ後先考えて言うんじゃなくって、理路整然と堂々と。そんな人にあこがれる。 かっこいいなぁって。 それだけじゃない。詩とか小説とか書

          叫び足りない