忘れた夢はいつの間にか叶っていた
2020年12月に『ChaiBook』というチャイの本を出版しました。
チャイの淹れ方の基本から、季節やこころとからだの調子に合わせた26のレシピを載せています。
出版してから半年が経ちました。昨年の今頃には、レシピを考えはじめていたと思います。
オンラインショップや手渡しで販売することがほとんどなので、買ってくださる方々に「ありがとう」を言えるのが嬉しいです。本当にありがとうございます。
おかげさまで知っている人も知らない人も手に取ってくださり、私の分身がいろんなお宅の本棚へ「ちょっとお邪魔します〜」とそそくさ入っていくのを想像すると不思議な気持ちになります。
誰かの本棚に入れてもらえた時、どんな本と本の間に挟まっているのかな。
先輩の本たちともうまくやっているといいな。
折れても濡れても汚れても、変わらずあたたかい雰囲気を出せているかな。
たまにはパラっとめくってもらえる日があったら嬉しいな。
チャイを淹れながら読んで、誰かとお茶している気持ちになってもらえたらいいな。
時々そんな風に思うわけです。
「飾っておくだけでも素敵だよね」と言ってくれる人もいて、それもとても嬉しいです。
この本は「(チャイを通じて)ほっこりする、リラックスする」というのがテーマで、編集の宮部くんが「絵本みたいにしたいね」と言ってくれたのをきっかけに、すべてのレシピにデザイナーのせぎさんがイラストを描いてくださいました。
いろんな人の力で本がだんだん出来ていく様子には、形として生まれる実感と感動がありました。思っていた数百倍のかわいい姿で世の中に現れてきました。なんということでしょう。あいむ・そー・はっぴー。
本を読んでチャイを作ってくださるのも、お部屋に飾ってもらえるのも、本を通して「なんだかちょっぴり良い気分になってもらえたら嬉しいな」という祈りのような気持ちでいます。
先日、久しぶりに会った兄に本を出したことを言うと「絵本を作ったの?」と聞かれました。
「絵本じゃないよ」と言ったけれど、そういえば「絵本でもあった」ことを思い出しました。
まだこの時は本を見せてもいないし、どんな本を出したか何も言っていないのに。なぜ「絵本」だとわかったのでしょうか。
その数日後、洗濯物を干している時にまた思い出したことがありました。
それは小学校6年生か中学1年生の時に文集で「将来の夢」として「絵本作家になりたい」と書いていたことでした。
兄はそのことを知っていたかはわからないけれど、気付いたら私はまたひとつ、いつの間にか夢を叶えていたことを知ったのでした。
ずっと忘れていたけれど、どこかで覚えていたのかな。
自分で夢を叶えたというよりは、周りの人たちが叶えてくださったわけですから、途方もなくありがたい話です。「夢が叶っていただと・・・!?」という棚からぼたもち状態です。ぼたもちはありがたくおいしくいただいて、次はわたしも棚の上にぼたもちを置く係や、ぼたもち作りを手伝えたらいいなと思っています。
出版から半年経ちましたが、本の出版記念イベントもコロナでできなかったので、noteで少しずつ話していけたらと思っています。チャイのワークショップも復活してもっと詳しくやっていけたらいいな。
そういえば、同じ文集の中で実はもう一つ夢を書いていたことを思い出しました。
それは「ミュージカルに出る」です。
テレビで放送していたミュージカルを偶然に観て憧れたんですね。
小さい頃は夢見がちでした。今もかな。
さて、いつか舞台に出て歌って演技する日が来るんでしょうか。笑
本を出すことも想像できなかったのだから、その日だってやってくるかもしれないですね。
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