チャイ一問一灯 9.チャイの仕事をしていて、インドに還元されるようなシステムをとっていますか?
ご質問ありがとうございます。
チャイの仕事の中で、インドや茶園に還元するシステムは導入していないです。
今後はどうでしょう。
結果そうなることはあったとしても、最初からそれを目的に動く予定は今のところないですかね。
例えば、訪れたインドの茶園さんがとても素敵で、一緒に商品を作ることになったり、お茶を卸してもらって販売をすることはあるかもしれないなと思いました。
どうして還元する仕組みを作りたいと思わないのか?
「インドに還元する」という言葉を聞いて、わたしの中ではワクワクしないんですね。かっこいいなとは思うんです。
でもワクワクしないから、今のところやる予定はないんですね。
わたしがときどき展示会でご一緒させていただいている、インドのテキスタイルを使ったお洋服を作る「NIMAI NITAI(ニマイニタイ)」
彼女たちは、インドで女性の仕事が増えるように現地で職業訓練や雇用をしていて、ものすごく尊敬しています。かわいいお洋服を作る裏側も素晴らしいって、本当にすてきだなと。
でもじぶんがやるかといえば、やらないかなぁ。
今回の質問をいただいた時に思い出したことがありました。
30代に差し掛かった頃「社会をもっとよくしたい」と思って、転職し働いていた時期がありました。
ただ働いてみたら「誰かのために役に立ちたい」という気持ちを履き違えていて、仕事がうまくいかなかったんですね。
なんでかというと
「誰かのために役に立ちたい」
「みんながいいと思ってくれそうなことを提案する」
「なんとなく良さそうな方を選んで進める」
「円滑に進むようにみんなにいい顔する」
という流れに見事にハマってしまって、いつも正解の基準がわたし以外のところにありました。
「じぶんがワクワクするのか?じぶんがいいと思っているのか?どう感じているのか」が、私生活含めてわからなくなってしまったんです。
変に生真面目なところもあったので、できないじぶんを責めたりしました。
だんだんと足元が見えなくなって、苦しい思いをしました。
その時のじぶんが未熟だったのが大きいですけどね。
今は「ワクワクするかどうか?」を基準に何事も取り組もうとしています。
わたしがワクワクするのは、チャイ教室に来てくださった皆さんが「おいしくチャイが淹れられるようになりました!」と言ってくださること。
それが楽しくてチャイ教室を続けています。
なので、今の状況でもしもインドの役に立っていることがあるとするならば「チャイを淹れる人の人口を(本当にわずかながら)増やしている」ってことじゃないでしょうかね。
淹れる人が増えれば、飲む人も増える
飲む人が増えれば、茶葉やスパイスが売れる
カフェやレストランのメニューに載る
また、淹れる人と飲む人が増える
茶葉やスパイスを作っているインドの方々がよろこぶ
ささやかでも、わたしのワクワクがインドへとつながっていたら嬉しいなと思います。
ご質問くださった方は、きっと得た利益を循環させていきたいというすてきな考えをお持ちなんだろうな、とお察します。
わたしもわたしなりに受け取ったものを循環させていきたいなと、改めて考えるきっかけとなりました。
ありがとうございます。
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