112.2020.12.11「まっさらの食器棚から村上ら」
吉澤嘉代子の本棚
作家の本棚も好きだがアーティストの本棚も好きで、さきほど吉澤嘉代子がTwitterで本棚の一部(穂村弘コーナー)を挙げていて、人柄がみえるようだった。本がちゃんと棚に収納されている点ですごい。
上の画像は私の部屋の本棚のひとつだが、収納がうまい人を怒らせるほどの破壊力を持っている。とにかく突っ込まれている、が近い。ホント、ちゃんとした二重扉とかの本棚ひとつあればだいたい解決するのだけど、まぁ、ほしいときにないものですよね、リサイクル家具って。この本棚だって、確か「食器棚」とタグに書かれていたんじゃなかったか。
本日の一曲
吉澤嘉代子「ミューズ」(https://www.youtube.com/watch?v=oJ38PnkIUH0)彼女の曲は抜群に詩がよくて、「残ってる」なんか大傑作だが、私は「ミューズ」が好きだ。春の朝、希望に満ちあふれた美しさ。
社会学講座(割れ窓理論)
割れ窓理論というものがある。破れ窓理論ともいう。廃屋でも割れた窓を処置しないとそれが温床となってますます荒れ、そのうちすべての窓が割れるという理論だ。人によって説明は異なると思うが、ここでの本題もまた違う。せっかくテーブルをきれいにしても、何かひとつお菓子や差押予告を置いたままにしておくと、いずれテーブルがお菓子や手紙でいっぱいになる、ということだ。何かあったらその都度、という心得ですね。耳が痛い。
パンチのこと(58)
パンチもママちゃんも元気ではあるが、パンチは先週なでた際、背中の右あたり、右うしろ足の上部がやけにヘコむと思ったら毛がごっそり抜けていて、かきわけたところ謎の傷口が発生していた。そのときは患部の近くにふれただけで怒っていて、人間でもちょっとした大ケガだったのでどうしたものか、病院なのか、しかしどうやって連れていけば、そもそも説明をどうすれば、っていうかいくらかかるのか、などと思案し、とりあえず薬かと思ってペットフォレストに行ってみたところ、傷薬というのはやはり動物病院でドクターに処方してもらった方がいいともっともなアドバイスを受けたのだった。そうだ、言い訳ではないが、教え子であり闇のゼミ生である某さんが地域ネコに詳しくて、彼女案件だとは思った。しかし、卒論提出を間近に控えた学生にそんな心配ごとをもたらしていいものかどうか、やはり躊躇したのだ。
パンチのこと(59)
その日はとりあえず様子をみることにして、翌日早めに会いに行ったところ、元気にどっかの車の下から駆けてきたので安心した。いま(yesterday)では柵を軽々と飛び越えて鳥を捕まえようと走っていくし、われわれに会うとゴロゴロしている。患部をみてみたら傷が小さくなっていて、いやぁ、野生の治癒力というのはものすごいものがある。そもそも突然できた傷で、受傷理由がさっぱりわからんのだ。ネコに叩かれたにしては擦過傷ではないし、細い鉄柵の柵と柵の間を抜けるときに何かが刺さったか、どっかでゴロゴロしている間に鋭利なものが刺さったか、そのあたりではないかと推測している。火のついたタバコの上でゴロゴロした可能性もある。着いたばかりの車のエンジンルームに潜り込んでヤケドとか。そんな感じの丸い傷なのだ。
パンチのこと(60)
あるいは人間か、という想像もしたが、そもそもパンチはわれわれ以外にはまったくなついていないし、人が近づけば逃げる。われわれでも、傘を落としたり袋を落としたりすれば逃げる。何かが急に飛んでこない限り、避け損ねるとはとても思えん。そもそも人間だったら犯人を突き止めて同じ傷をつけてやる。家族とはそういうものだ。とりあえず元気ではあるのでホッとしているが、外にいるネコなので不安でもある。どうすることが幸せか、まだ答えは出ない。いや出てはいる。事情が許さないだけだ。
11日のヒット賞
今日のヒット賞は、ニコニコ生放送「菅義偉総理が国民の質問に答える生放送」に出演した菅義偉の最初のひとこと、「みなさんこんにちは、ガースーです」に決定。