8万人の地方都市に【まちを圧倒的に面白くしたい人たち】が集まり始めたわけ#米沢まちづくりラボ
はじめまして。千葉から2年前に山形県米沢市に移住した
”米沢まちづくりラボ” ディレクターの谷山のりかです!
みなさんは「地方の未来」と聞いて、どんなイメージを抱くでしょうか?
私が千葉に住んでいた頃は、テレビのニュースで「地方は過疎化や人口減少が特に進んで、住民も諦めていて寂しい状況になっている」と聞いていたことから、失礼ながら暗くて寂れたイメージを抱いていました。
ですが、、、いざ地方に住んでみたら「まちを盛り上げたい!」と熱い想いを持って動く方が沢山いて、本当に面白いんです!!!ここ米沢では、子どもたちが将来 帰ってきたいと思えるようなまちをつくるために、老若男女問わず様々な人たちが動いています。
・ この記事は5分で読めます ・
1.そもそも「米沢」ってどこ?
谷山:「米沢牛」で知られる米沢は、東京から山形新幹線でビュンと2時間。
山形で一番東京に近い位置にあります。
その他にも8万人規模の都市のなかに3つの大学があり、毎年3600人近くの学生さんが住んでいる「学園都市」というのも特徴です。
米沢一の有名人は「なせば成る、なさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」の名言でお馴染みの、米沢藩9代藩主『上杉鷹山公』。江戸時代に貧乏だった米沢藩を救ったスーパー経営者として、現在も世界中の方々にリスペクトされています。
2.元外交官の視点から今の米沢はどう見える?
伊藤:こんにちは!”米沢まちづくりラボ” 代表の伊藤夢人です。
私は2021年まで外務省に在籍し、2022年末まで米沢市の参与を務めるのと同時に、地域活性化事業に取り組む会社を設立し、現在も米沢市を活動の拠点にして地域活性化事業に取り組んでいます。
外務省時代は、国連での外務大臣スピーチや、途上国の開発支援や、SDGs国内普及チームの統括、インドへの新幹線輸出チームの外務省総括などを担ってきました。
外交官の仕事をしている一方で、社団法人を異業種の方々と創設してまちづくり活動をしてきました。その中で
と考えるようになりました。
そこで、2019年からは地方でまちづくりを熱心に取り組んでいる方々の拠点を巡るスタディツアーを実施しながら意見交換を重ねて、世界の「魅力的なまち」ランキングの上位にくるまちの共通点を考えてきました。
▼まちづくりの専門家たちと検討した世界の「魅力的なまち」の共通点
世界の中でもいち早く少子高齢社会を迎えた日本の地方都市がどう持続可能な形を作れるのか?という問いは、世界からも注目されているテーマだと考えています。そこで、自ら地域に入って一緒に取り組み、世界に発信したいと思い、外務省を退職しました。その後、米沢でまちを盛り上げる仲間に出会ったことがきっかけで、米沢市に移住して米沢のまちづくりに参加し始めました。
10万人前後の都市で、米沢ほど特色ある食・自然・歴史・文化・温泉・ものづくり・若者が同時に存在するまちは世界でもほぼありません。
米沢で活動して3年。多様な人々が集まる「居心地のいい拠点」の仕掛けは比較的進んでいて、発信はできると感じています。
実例を挙げると、
地域資源は最強レベルで、想いを持って実行できるスター人材にも恵まれている、基礎体力は十分すぎるまちだと感じています。
ただ、米沢で活動されている方々と意見交換をさせていただくと、
など様々な課題も見えてきました。これからは、米沢に限らず、あらゆる地方都市にいえる傾向だと思います。
3.数十年後も生き残る地方都市になるには?
伊藤:米沢の方々とお話しさせていただく中で、人口減少が進む社会で何となく自信をなくしている大人が多いと感じています。
このような話をずっと聞かされている子どもや孫がこの場所に住み続けたい、あるいは将来帰ってきたいと思うでしょうか。
米沢の強みを自覚し、冷静かつ健全な誇りを持ち、そして子どもや孫たちに上手く伝えていく。そのための仕掛けを作ることが、米沢の豊かな将来のためにはとても大切だと考えています。
そのためには、「比較的イケてる」まちから、「圧倒的に面白い!」まちへの進化する必要性を感じています。
具体的には、
が大切だと考えています。
私は外務省時代と米沢市参与時代を経て、「地域」「世界」「民」「官」の4つの軸に集う「人・知恵・資金」をつなげる専門家として活動してきました。その専門的知見を活かして、米沢のまちづくりを底上げする活動を始めたいと思います。
4.『米沢まちづくりラボ』を設立します!
伊藤:米沢が数十年後も生き残る地方都市になるために、今回「米沢まちづくりラボ」を設立しました。
まちラボのメンバーには
など、他にも業種問わず「米沢を圧倒的に面白いまちにしたい」と思う人たちが集まって活動を始めています。
谷山:メンバーの方々からは、米沢の未来を面白いものにしたい、自分たちの子どもたちが将来帰ってきたいと思えるようなまちにしたい、という熱い想いが共通して感じました。
伊藤:今後は、定期的に県外から講師を呼んでセミナーを開催するほか、まちを盛り上げるための具体的なプロジェクトをどんどん創り出していきます。私自身がこの3年ほどやってきたことと全く変わりはありませんが、想いを同じくする方々とより一層力を合わせていきますので、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
具体的に動いている話としては、観光庁や環境省関連の資金の呼び込みと「遊びと学びがつながる体験ツアー」の体系化や脱炭素地域の創出、世界的企業からの支援を受けた国際的な学びの場づくり、新たな全国発信の仕掛けとしての飲食メニュー作りとフランチャイズ化、持続可能な林業のための仕掛けづくりなどがあります。
最近、地域を盛り上げる事業について、地域を超えた発信がなく、米沢や山形県内のコップの中にとどまっていることに残念な思いをすることが多くあります。事業の成果を具現化させるだけでなく、全国/世界に向けてしっかりと発信していく戦略性を持って取り組んでいきたいと思います。
5.ここまで読んで、興味を持ってくださった方へ
谷山:米沢まちづくりラボでは、米沢のまちを舞台に、より面白い未来を手繰り寄せるために仮説を立てて沢山トライアンドエラーを繰り返して実際に取り組んでいる方々から、自分がいつか何かをやる時のためにまちづくりに関する勉強をしたい!という方も一緒に活動しています。
まだ始まったばかりですが、活動日記をnoteに定期的にあげていきたいと思いますので、noteの「♡スキ」ボタンで応援いただけますと大変嬉しいです。
また、
という方は、ぜひ一度ご連絡いただけますと嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!
【まちラボ事務局 谷山 :norika.taniyama@machilab-yonezawa.jp】