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蒙霧升降(ふかききりまとう)|七十二候

深い霧がまとわりつくように立ち込める頃。「蒙霧」とは、もうもうと立ちこめる濃い霧のことをいいます。秋の「霧」に対して、春は「霞」と呼び、平安時代頃から、「霧」は秋の季語、「霞」は春の季語となったそうです。


霧ですね。
せっかくですから、
いろいろ霧について調べました。

霧は発生する場所によって
「海霧」
「山霧」
「谷霧」
「川霧」
といろいろあるそうです。

ちなみに霧と雲は現象としては同じですが、
大気中に浮かんでいるものが「雲」、
地面に接しているものを「霧」
と呼ぶそうです。

なので
麓から眺める山にかかっている「雲」も
その雲がかかっている場所にいる方にとっては
「霧(山霧)」
なのだそうです。
面白いですね!

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この発生する場所によって
同じ現象でも違う名称で呼ぶというのは
中医学の「証(しょう)」の概念と似ていると思いました。

「証」は中医学特有のもので、
病気が進行するプロセスにおいて
今、どの地点にあり、
どのような状態かを示すものです。

この面白さは、
同じ病気でも進行状況によって
「証」が変わることです。

例えば「風邪」。
(中医学では感冒といいますが、
 まぁ風邪でよしとさせていただいて)

風邪のひき始めと中盤と治りかけでは
同じ風邪でも「証」が変わります。

もちろん、その方の体質によっても
発生した季節によっても
「証」は変わります。

西洋医学では、病名診断によって治療が決まりますが、
中医学は
人によって証が異なることもあり
また同じ人であっても病状の変化にしたがって
証が変わることもあり、治療法も変わっていくのです。

面白いと思いません?

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私が教えていただいた漢方の先生は
中国で1位、2位の先生と言われていた方でした。

先生の診断風景を見せていただきましたが
患者さんに一切触らずに
血圧の高い、低いから
お分かりになり、
でも非常に丁寧に診断され、
それこそ微妙なさじ加減で
その方にぴったりとあった処方を出される方でした。

本当にすごかったです。
今は中国にお戻りになられましたけどね。

ひとりひとりの体質、
ひとりひとりの今の状態を
しっかりと正しく理解する。

実はこれが本当の意味でできるのは
自分自身じゃないかと思うのです。

そして人は誰でも身体の中に
自分自身の病気を治す力、自然治癒力を持っています。

どんな名医よりも、
日々、刻々と変わる自分というものを
誰よりも理解できるのは自分です。

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私は気功に出会ったおかげで
マイナス120%といわれていたところから
プラスマイナスゼロまで戻り、
たまにプラスになったりできるところまできました。

気功を学び始めた時は、
気功の知識はありませんでしたが、
時間だけはあったので
24時間、ずっと気功をしていた気がします。

ずっと自発動状態で
自分の身体の内なる声に耳を傾け
自分の内なる声に従って動いていた。

だから自分で自分の身体を
良くすることができたのだと思います。

もちろん、
みなさんそれぞれに事情がありますから
かつての私のように気功ばかりの生活は
難しいと思います。

でも、それでも、自分の声に耳を傾けてほしい。
日々の自分の心、身体の変化に気づけるのは
自分しかいませんから。

そう。
昨日の私と今日の私は違うんです。
ふふっ。

秘湯と気功に感謝を込めて。