見出し画像

秘湯と気功でつづる七十二候 |綿柎開 (わたのはなしべひらく) 8/23-27頃

綿を包むガクが開き始める頃。綿は、7~9月にかけて黄色い花を咲かせ、実をつけますが、その実はやがてはじけ、ふわふわとした白い「綿毛」が顔をのぞかせます。

綿で思い出すのは、
母が和布団を仕立てていた姿です。

昔は布団の仕立てができないと
お嫁にいけないと
言われていたとか、いないとか。
今ではそういう姿も
すっかり見かけなくなりましたね。

綿の実がはじけ、
ふわふわとした白い綿毛が、のように
いろいろな悩み、苦い黒い思い出を
ふわふわっと
飛ばせてしまえたら良いですよね。

でも苦い思い出ほど
忘れよう、忘れようと思っても、
なかなか忘れられません。

これは執着だって
頭ではわかっているのですが
これがナカナカ・・・。

画像3

そんな時、
私は自発動をします。

とにかく
大脳新皮質の活動を止める。

普段、私たちは知的活動ばかりしています。
しています、よね?

つまり大脳新皮質ばかり使っているのです。

でも大脳新皮質ばかり使っていて
その下、奥深く存在している
本能的に生き、活動するための脳
古い脳(大脳辺縁系)を使わないで生きていると
だんだん古い脳の力、
命の力が弱まってしまいます。

だから自発動で
大脳新皮質の活動を止めて
古い脳の力を強めるのです。

画像2

私たちは普段、
頭でばかり、大脳新皮質でばかり考えています。
身体の声、古い脳の声を聴いていない。

自発動は
身体の声、古い脳の声に耳を傾け、
身体が動くがままに任せます。

ぼーっとしながら、
両手を天にぐーっと
天にぶら下がる感じで伸ばして
足は、貧乏ゆすりするように
足をぶらぶらさせたりして・・・。

でも、これはたまたま
昨日自発動で出てきた動きなだけで、
なんでも良いのです。

とにかく大脳新皮質で考えず、
古い脳、身体の声を聴き、
身体が勝手に動くに任せてください。

この時、
身体の声を聴かなくちゃ
とか
頭を空っぽにしなくちゃ
とか
そんなことを”考える”ことも止めてくださいね。

だいたい高僧様じゃないのですから
空(くう)になるなんて
そんな難しいこと、
そう簡単にできるわけないじゃないですか。

邪念が湧き出てくるのであれば
湧き出てくるままに湧き出させてください。

私なんかいつも
「あーーー。悔しい。ああ言えばよかった」
とか、
「あーーー。あれ食べておけばよかった」
とか、
もう邪念だらけです。

でも
そんな溢れんばかりの
邪念を湧き出させながら
赴くままに
身体を自由に動かしながら
どんどん邪念、邪気を出し切ってしまうと
突然、すーっと楽になるのです。

「あれっ。
 私、何を悩んでいたんだっけ?」

そんな、ぼーっとした世界です。

きっと
インドやチベットの五体投地も
同じ効果なのではないかなぁっと
思ったりしています。

画像3

でも、
邪気が多い私は
そこまで出し切るのに
時間がかかるのよーーーー!

しかも
邪気は毎日出てくるから。

あーーー、
忙し。忙し。

秘湯と気功に感謝を込めて。