2019渋谷のハロウィーンで感動した3つの出来事
2019年のハロウィーンも終わり、11月に入り、肌寒い日も増えてきました。
イベントを企画して、人を呼んでいるわけでないのに、
なぜか人が集まってきてしまう「渋谷のハロウィーン」。
2018年には、犯罪や器物破損・暴行などの迷惑行為が問題となり、
2019年6月には路上での飲酒などを禁じるハロウィーン条例(渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例 )を可決、
更には2019年9月約1億の補正予算も計上され、警備などの対策費にあてることが決まりました。
渋谷区に住んでいる多くの方は、
ハロウィーンの週末や当日に渋谷駅周辺に行くことは、
ほぼ選択しないだろうと思いますし、私自身もこれまでそうでした。
「なぜ、区民でもない来街者のマナー違反や犯罪に対して、渋谷区の税金を1億も投じなければならないのか?」という思いが、やはりあります。
しかしながら、
2018年に起きたような暴動や犯罪、迷惑行為を放置すること自体、
渋谷のまちのイメージや安心・安全という面で、
大きな傷がついた状態となり、
マイナスがゼロに戻らない状態になってしまう懸念があります。
今回1億円という補正予算の計上に合意した渋谷区議という立場で
「渋谷に誇りを!」と発信した2019年のハロウィーンにおいて、
その効果はあったのか?この目で確かめたく、
時間帯を3つ(20時・24時・6時)に分けてハロウィーンの現場を確認してきました。
【結論】
ハロウィーン条例そして1億円という補正予算の計上の成果はどうだったか?
私自身はずばり、「効果があった!」と感じました。
逮捕者が数名出たり、渋谷駅周辺を暴走車やバイクが大音量で走るなど、
もちろん課題はまだまだありますが、
路上禁酒の効果もあり、24時を過ぎた深夜帯でも大きな暴動や騒ぎはなく、
特に駅周辺はそれなりの秩序を保って、一晩が明けました。
これは、渋谷区のハロウィーンへの方針に理解を示し、
協力をしてくださったまちの皆様や、
夜通し、警備にあたった機動隊や警備スタッフの方、
ボランティアで関わった方々、区職員のおかげです。
本当にありがとうございました。
そんな中、感動した3つの出来事がありました。
【感動した出来事①】
警備をしたり、規制をしたりということだけでなく、
エンターテイメントな力で、もっと渋谷のハロウィーンがハッピーになるのでは?と考えていたところ、
同じ会派の森田ゆきさんや東京都議の龍円あいりさんと企画した「シブヤまちづくりLAB」にきてくださった小関さんことウンチマンさんに出会いましたり
「うんちは世界中の多様な人たちを愛と笑いでつなぐこと」
というテーマで活動されており、
渋谷のハロウィーンにも毎年参加いただいて、
ピースフルなハッピーハロウィーンの雰囲気作りと
ゴミ拾いをしてくださっていました。
「私もウンチヒューマンになって、一緒にまちを歩くと、どんな反応が返ってくるのだろう?」仮装をして、渋谷に集う人たちの気持ちを体感すべく、チャレンジをしてみました。
来街している外国人の方や仮装をしている若い人たち、
しかめっ面している帰宅途中のサラリーマンまで、
みんな笑顔になるんです。
「HAPPY HALLOWEEN!!!」ってハイタッチしてくれるんですよね。
渋谷のど真ん中で。
びっくりしました。いつもだったら、言葉も交わさず、目も合わさず、
ただただすれ違うだけの人たちが、笑顔でハイタッチをする。
あー、ウンチマンの言っていたことはこれなんだ!と、実感しました。
警備の人たちにウンチヒューマンの格好になってもらうとか、
ウンチヒューマンのユニフォームをつけていることが、
渋谷のハロウィーンのドレスコードとかすると、
かなりピースフルな夜になるのではないかと妄想した次第です。
【感動した出来事②】
心から驚いたというか、感激したのが、
朝5時台の渋谷駅周辺に、ゴミが一つも落ちていなかったということです。
本当に小さなごみ1つ落ちておらず、ゴミを拾って歓声が上がるくらい、
それくらいゴミがなく、いつも以上にきれいなまちになっていました。
これは1000人を超えるゴミ拾いボランティアの方々や、
仮装を楽しんでゴミを拾って帰って下さった方々がいたからこそですし、
の「ごみゼロ作戦!」の成果だと思います。
リアルライフヒーローさんは、24Hゴミを拾っていた!というくらい、
ずっと街中のゴミを拾い続けてくださっていましたし、
https://twitter.com/NexusHEROs/status/1190128996391907328?s=20
キンコン西野さんのボラチームの皆様も、黒服づくしでゴミを拾って、
しかもそのあと打ち上げで、お店にお金も落としていってくれました。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12541481410.html
私は、ウンチマンさんチームとゴミ拾いさせてもらいましたが、
スタートしたときにはすでにもう、ゴミがなく・・・
小さなごみを拾っては、歓喜していました。
https://www.youtube.com/watch?v=f62EaOYtm24
「来た時よりも美しく」と小学生のころから言われていた、
あの感覚が、こんな大都会の渋谷で、しかも色々と問題視されていたハロウィーンの後に持てたこと。
長谷部区長の言っていた「渋谷のハロウィーンを誇りに!」という、
まさにそう感じることにできた瞬間でした。
【感動した出来事③】
このハロウィーン問題を憂えた渋谷区立の幡代小学校の子どもたち。
みんなで知恵を出し合って、どういうアイディアで課題を解決するか?
6年生が国語と総合的な学習の時間を活かして、
それぞれで表現した解決案を、長谷部区長に提案してくれたんですね。
https://www.facebook.com/shibuya.city/posts/524642644798662
自分たちの育ったまちに誇りをもって、
自分たちのまちを、自分たちのアイディアや行動で
よくしていきたいという、
そういう気持ちを持った子どもたちがいることが
すごく誇らしいし、感動しました。
「自分のまちは、自分たちで創るんだ!」という、
そんな体験をたくさんできる渋谷の小中学校をつくっていきたいなと、
あらためて思わせてくれたニュースでした。
子どもの仮装を準備することにテンションが上がらず、
むしろ避けて通りたい、
なんでハロウィーンなんて文化を日本に輸入してきたんだろう・・・
と思って、テンション低めだった私ですが、
1億円もの税金の使い道の結果をこの目で見たく、
初めて主体的に取り組んだハロウィーンでした。
渋谷のまちを愛して、集ってくれる方たちの思いに触れ、
たくさんの感動をもらえた1日になりました。
課題はまだまだありますから(暴走車とか・・)、
引き続き、改善に向けて提案していきたいと思います。
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