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【寝ていることしかできない辛さを救うオーディオブック】「幸せへのセンサー:吉本ばななfut.千葉雄大」この本と出会うため私は熱が出たのだと思う

寝ていることしかできない時、無性に本が読みたくなる

久しぶりにひどい風邪を引いた。

寒気がひどくて毛布を何枚かけてもガタガタ震える。

湯たんぽを入れて、じっと布団にくるまっていたら、やっと体が温まり、ホッとした。

寒気が落ち着くと、それ以上、悪くなる様子はない。

布団から出ると寒気がぶり返しそうだけど、なんにもしないで寝てるのはもったいない感じがする。

本でも読むか。

あなたは寝たまま本を読んだことありますか?

仰向けだと、腕がだるくてすぐ嫌になる。

うつ伏せだと、首が辛くて、吐き気がするほど疲れる。

ただでさえ具合が悪いのに、これでは読書はできない。

でも、この時間、もったいない。

そこでKindleを、スマホの読み上げ機能で読んでもらった。

漢字の読み間違えはあるけど、読んでって頼めば、ずーっとずーっと
読んでくれる。

正直、感激した。

ロボットは疲れない。

私が、聴きながら寝てしまおうと、聞き逃したからもう一回と頼もうと、
嫌がることなく、
声のトーンを変えることもなく
何回も何回も繰りかえし読んでくれる。

キカイって、疲れないってすごい。

そこで、オーディオブックってどうなのかな?と思いついた。

何年か前に無料版を試したことがある。
私はエッセイや実用書が好きだ。
この頃は著者さんが動画配信をするから、本人の声じゃないとを違和感があったり、専門用語は漢字を見ないと分かりにくかったりして、あまりいい印象がなかった。

私は今
誰かに本を朗読してほしい。

スマホの読み上げ機能は、使える。
何時間で何回でも読み続けてくれる。
棒読みだが、これはこれでいじらしく、愛らしく、読み違えも許してしまう。
素敵な機能だ。

しかし、情緒的な表現は物足りない。

欲が出た。
もうちょっとヒトっぽく読んでほしいなあ。

布団をかぶってじっと寝ていることしかできない今。
好きな本を好きな人の素敵な声で朗読してもらえたら、どんなに幸せだろう。
私はAudible(オーディブル)を契約することにした。

そして
出会った本、
吉本ばなな「幸せへのセンサー」
朗読は千葉雄大。
オーディブルのために書き下ろしたというだけあって、朗読にぴったりの表現で書き上げられている。

なんて心地いい朗読だろう。
オーディオブック最高。
この本に出会うきっかけになった風邪には感謝しかない。


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