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【100日作文-02】教科書に出てきたお話の原作を探そう

こんにちは! 作文のまちか先生です。

おうちで子どもに作文を教えたい親のための実践型プログラム「100日後に作文が得意な子になる声かけアドバイス」2日目のレッスン。子どもが学校で使っている教科書にはたくさんの文章が載っていますよね。それって好みに関係なく読む文章です。そこから子どもの世界を広げていく読書体験について今回はお話いたします♪

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絵本や児童書は誰のもの?

教科書の前に出会うお話たち。絵本のことからお話します。例えとして、クソガキだったと噂のまちか先生の昔話をひとつ……。

まちか先生が子どもの頃、自分の家にはあまり本が置いてありませんでした。親が転勤族だったこともあり、本そしておもちゃは極力持たない方針だったからです。そのかわり、毎週のように図書館に連れて行かれ、気になる本を両手いっぱい借りて帰っていました。でも、借りた本は返さなくちゃいけないわけです。いつも返すときさみしい気持ちになっていたことを覚えています。手離す痛みみたいなもの。

わたしが手元においておけるのは、幼稚園でもらえる「こどものくに」「こどものとも」などの年間購読絵本でした。毎月すごく楽しみにしていて、なかでもお気に入りだったのが「あめのひはいいてんき」。今でもタイトル覚えているくらいですから。検索したら、ありました!!!!!

子どもっぽい感覚ですが、当時のわたしは「晴れがいい天気なら、雨は悪もの?」と不思議でしかたなくて。周囲の大人に質問しまくって嫌がられるタイプだったんですよね、わたし。だから幼稚園でこの本を先生が読み聞かせしてくれたとき、なんだかとっても嬉しかったんです。いい天気、そうだよね、雨の日だっていい天気!って、わかってくれた!!!って思ったのでした。子どもにとって、絵本・児童書は理解者でもあるというわたしの原体験です。この絵本ですが、次の引っ越しのあと、既に縛って捨てられてたことを知って、大泣きした記憶があります……。

余談ですが、天気予報では「いい天気(好天)」という表現は使われません。人と場合によって何が良いかは流動的で、誤解を招きかねない表現だからです。お天気ニュースを見くらべては「やっぱり晴れでもいい天気ですって言わないよ!」っていちいち報告する子ども、めんどくさかっただろうな。(両親ごめんね)(天気だけでなく身の回りのすべてにこの調子のわたしを育てるの相当めんどくさかったと思う)

教科書で出会ったお話

小学校に上がると、教科書が配られます。「自分の本」を持たなかったわたしにとって、教科書は待ちに待った「自分の本」でした。国語だけでなく、全教科の教科書を隅々まで読んでました。飽きもせず毎日毎日。

教科書に出てきたお話って、とても記憶に残りますよね。子どもを持って読み聞かせのときに「あ、これ絵本だったんだ」と初めて知ったというエピソード、よく聞きます。20年くらい時間が経っているのに、なんとなく記憶があったりする。不思議な思い出装置ですよね(*^-^*)

「もう一度読み返してみたい」と思う大人世代も多いみたい。教科書に載っていたお話というくくりで出版されている本もあります。リンクでご紹介しようと検索したら、こんな素敵な企画を発見! 2年前に開催されていたそうです。遡って読んでみました。教科書って子どもと物語が出会う場所でもあるんだなと改めて思ったのでした。

国立国会図書館「国際子ども図書館」には、このような特集ページもあります。子どもの”文学”史のなかで、絵本・児童書を眺めてみるのも大変興味深いですね。

現在の小学校の国語教科書に掲載されている物語や詩のほとんどは、もともとは児童文学作品や絵本として発表されたものを教材(児童の立場からいえば、学習材)にしたものです。中学校の国語教科書でも、いくつかの児童文学作品が教材化されています。

原作と、教室で読まれ、授業が行われる教科書とをくらべてみると、何か違うところもあるかもしれません。

日本の子どもの文学

そうなんですよね。原作を読んだとき、「あれ?なんか微妙に違う?」と感じた思い出があります。この「あれ?」から広がっていく世界。子どもが無限に広がる扉を開けるお手伝い、そのきっかけが教科書なんですね。

教科書に出てきた話の原作を探そう

それでは本題です。もちろん学校でも、教科書を元に他教科・他領域への展開は授業のなかでなされています。わたしが提案するのは、おうちで楽しく取り組めるコミュニケーションのタネ。

「大事なのはわかるけど、手間がかかるとちょっと無理」という保護者さんへ向けたアドバイスです(*^-^*)

・教科書に出てくるようなお話は全部読んだ方がいい?
・原作という存在を知る
・教科書から読書体験につなげるアイデア
・教科書への信頼感と違和感にどう対処する?

4つのアプローチをご紹介します。

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