「先生の子どもさんも作文得意なんですか?」質問されたので我が子に尋ねてみた結果…
作文教室の保護者さん、ワークショップやセミナーの参加者さんからわりとよく聞かれるのがこれ。作文のコンテンツやプログラムの導入を検討されている方からも聞かれます。
「まちか先生の子どもさんもやっぱり作文得意なんですか?」
「はい♡困ったときは助けてって言ってくるけど、最近は一人で書いちゃってるみたいですね」と答えてますが、本人達はどう思っているんだろう。聞いてみないと分からない。
昼間Xにポストした↓あと、今度と言わずさっそく今日3人の子ども達に尋ねてみることにしました。
れいくん(長男・大学生)の場合
「あーーーネタ的にね、そういうの知りたいニーズあるよな。そうやなぁ、俺は作文上手だと自分で思ったことはないかな。でも、書けなくて困った記憶もない。今も、文章を書かなくちゃいけない場面って結構あるけど、あー、はいはい、って迷わず書けるから楽っちゃ楽やね。苦手意識がないってすげーありがたいと思う」
ネタ的にってつっこまれたw
かなり冷静に分析してくれたなあ。年齢的に、書くのは作文というより、レポートや論文、ビジネス文書になってきてる頃だよね。書くことを生業に選ばなくても、文章を書く機会ってこの先もあるし。文章力が”仕事”を後押ししてくれることも多いはず。苦手意識があると、そこで思考がストップしてしまうからもったいないもんね。れいくんが持っている力をいかす一助になってるなら、わたしはとても嬉しいです。
≪作文講師としてコメントするなら≫
れいくんは、感情や思索を乗せた文章を書く印象です。借りてきた言葉ではなく、自分の言葉で書くから、書きながら自然と文章が深まっていく。”等身大”が持つ無限大の力を教えられました。ひとことで言うなら、れいくんの文章の魅力は「自分軸」。
いっちゃん(長女・高校生)の場合
「え。なにその質問。……余裕♪(親指をグッと立てて) 上手か下手かは知らんけど。どう書いたらいいか?書き方?が分かってるから、作文は書けるよ。もう染みついてるしね」
いいね👍いただきましたw
どう書いたらいいかが分かる、か。これも、わたしが作文教室で大切にしていることの1つだから、おおお~!って思っちゃった。暗記的なテクニックだったり、評価を上げる小手先のテクニックだったりって、一生もののスキルじゃないとわたしは考えているから。おうちで作文を教えることってそんなになかったと思うんだけど、染みついてるってすごいなぁ。わたしの教材は好きに使っていたみたいだから、その積み重ねかな?えらすぎる~。
≪作文講師としてコメントするなら≫
いっちゃんの書く文章は構成がとてもしっかりしています。別の意見を持つ人はどう考えるだろう?読んだ人はどう感じるだろう?と、読み手を意識した上で展開するから、説得力増し増し。不必要な装飾がない、削ぎ落とされた表現もすごい。ひとことで言うなら、いっちゃんの文章の魅力は「多角的な視点」。
にこちゃん(二女・小学生)の場合
「べつに……書けるけど。嫌いじゃない。ほめられることはよくある」
突然の質問でびっくりさせてごめんね。
”書ける”と実感してくれているのがなにより嬉しい。そういう感覚的なものって目に見えて育つわけじゃないから、むずかしいよね。この質問でnote記事を書こうと思わなかったら、聞いてみることもなかったんだなぁ。ほめられてるのも知らなかったぞ~!人に認められると自信がつくよね。良かったね。わたしも喜んでる!
≪作文講師としてコメントするなら≫
にこちゃんは創作の鬼です。質問の答えからは見えないところですが、自分でお話を作ったり、絵を描いたり、という創作活動が大好き。そんなにこちゃんの書く文章は、ストーリーに抑揚がついていて、読み手を飽きさせない。特に、「かぎかっこ」の使い方が巧みで、地の文とのバランスが絶妙なのです。学校の宿題で作文を書くときも、ライブ感ある文脈で”読ませる”のよ。ひとことで言うなら、にこちゃんの文章の魅力は「エンターテイメント」。
まとめ
こちらは今日お見かけしたツイートです。
すごくドキッとした。
わたしは、ライターになる前は専業主婦で、ママブロガーとして知育&教育系のブログを書いていました。その頃、ブログ疲れっていうのかな…書くのは好きだけど、交流がしんどくなってしまって。なんでだろう?って考えたとき、気付いたのがこれだったのです。
「うちの子は、わたしの作品じゃない」
ライターになった後、作文の仕事を始めました。(→くわしくはこの記事に書きました) 始めた時から心に決めていたのが、これでした。うちの子は、わたしの作品じゃない。3人の頑張りを、わたしの実績にしない。
小中学校などで、新年度に家庭状況カード(自治体によって名称は違うかも)を提出しなくちゃいけないと思いますけど、家族構成とか親の仕事とか自宅までの地図とか、いろいろ書かなくちゃいけない書類ありますよね。それにも、わたしは自分の職業欄に作文教室のことは書きません。フリーライターって書いてる。作文講師って書くと、子どももそういう目で見られて不自由だろうなぁって。
今日、我が子に初めて「作文の先生の子どもも作文得意なのかって聞かれたけど、どう思う?」と聞いてみました。
禁断の質問ってほどではないけど、意識しないようにして12年やってきたので、ある意味とても新鮮な発見がありました。この記事を書いてよかったです。
お読みいただきありがとうございました♡