見出し画像

4. クレヨン作り -「まちの色採集・クレヨン作りワークショップ」マニュアル-


クレヨン作りの様子

既存のクレヨンを削ったものを溶かして調合し、オリジナルのクレヨンを作ります。

写真: 「まちの色採集・クレヨン作りワークショップ@稲荷湯」
一般社団法人せんとうとまち、慶應義塾大学石川初研究室

4. クレヨン作り @クラフトエリア/キッチンエリア


1. 事前準備

1-1. クレヨンの各色を1:1で混ぜて、色見本を作成する(もしくは下の画像を大きく印刷する)。

クレヨンの混色色見本マトリクス
上と左の色を1:1で混ぜると交点の色になる


[クレヨン作りの準備]
1-2. 鉛筆削り、もしくは(まな板/カッターマットとカッター)、ウェットティッシュ、調味料ケースを用意する。
1-3. 鉛筆削りやカッターなどでクレヨンを細かく削る/刻む。 ※溶かすため、ある程度細かければ問題ない
1-4. 刻んだものを色ごとに調味料ケースに入れる。

クレヨンを細かくしたものを調味料ケースに入れた様子

1-5. バケツに水切りネット、あく取り、水を入れておく。(夏の場合は、冷却に時間がかかるため、氷も一緒に入れておく)
1-6. ホットプレートに水を2cmほど入れておく。
1-7. 油性ペンでマスキングテープにで色番号を書いたものを2つずつ(全部で色数分×2)用意しておく。
1-8. 湯煎の際には会場の換気をする。

2. 実践:①湯煎の準備をしよう

2-1. 「クラフトエリア」に移動する。
2-2. クレヨン色見本とカラーチップを照らし合わせて、色見本の中から似ている色を探す。
2-3. 似たような色の列を上と左に辿って調合する2色を見つける。

カラーチップと照らし合わせて似た色を探す

2-4. 色番号の書かれたマスキングテープを貼ったアルミ皿を用意する。

2-5.選んだ2色のクレヨンパウダーをスプーンで掬い、計6杯程度になるようにアルミ皿に入れる。(黒、茶、青などの濃い色は少なめに入れておく)

2-6. ワックスを1,2粒入れる。

2-7. 同じ色番号のカラーチップとアルミ皿を持って「キッチンエリア」に移動する。

2-8. ホットプレートのスイッチを入れる。


3. 実践:②クレヨンを湯煎にかけて溶かそう

3-1. アルミパイプ(クレヨンの型)を2つ用意する。色番号の書いたマスキングテープを側面に貼る。同じようにマスキングテープで片方の底を塞ぐ。

3-2. アルミ皿の角を少し尖らせる。

3-3. 軍手をつけ、アルミ皿に番号が書いてあることを確認して、ホットプレートのお湯にアルミ皿を浮かばせる。

3-4. 溶けてきたら割り箸で混ぜる。

3-5. 色が合わない場合は、追加でクレヨンを入れて調色をする。

3-6. 水がなくなってきたら適宜追加する。

4. 実践③:クレヨンを型に流し込んで冷やし固めよう

4-1. アルミパイプの底がちゃんと塞がっていることを確認する。(塞がっていない場合は、マスキングテープを追加する)

4-2. 机の上に歯ブラシ立てを2つ用意し、その中にそれぞれ1つずつアルミパイプを立てる。

4-3. アルミ皿のクレヨンが完全に溶けたら湯煎から外し、アルミパイプの中に素早く流し込む。(子供が小さい場合は大人が手伝う。溢れるまで入れる。)


4-4. クレヨンの表面が固まり、熱が逃げるまでそのまま触らずに置いておく。

4-5. 表面が固まったら、水を入れたバケツの中に入れる。そのまま2分程度冷やす。

4-6. 2分経ったら、番号を確認してあく取りで水から取り出す。

4-7. 表面に流れ出てしまったクレヨンを手で落とし、底のマスキングテープを剥がす。

4-8. 割り箸で後ろからゆっくり押して、クレヨンを型から取り出す。

4-9. アルミパイプの側面に貼っていた色番号のマスキングテープを取り出したクレヨンにつける。

オリジナルクレヨンの完成!


※1本は参加者に持ち帰ってもらう用、もう1本はその日の色のアーカイブとして全員分の色を合わせたセットになる。


次の工程へ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?