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第71回MACAU GPでFR世界大会開催。
2024年11月14~27日に、マカオ市街地ギヤ・サーキットにて「第71回マカオGP」が開催されました。
そこで注目を集めたのが、メインレースとして史上初めて開催されたFIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップです。
これまで、F3車両、FIA-F3車両で開催されていたメインレース(昨年はFIA-F4車両でのサポートレース有)が、初めてフォーミュラ・リージョナル車両で開催されたという点に注目が集まりましたが、さらにレースのレギュレーションによって、「パワーウェイトレシオ(車重÷最大出力)が1.5kg/bhp未満のシングルシーター選手権を戦ったことがないドライバーしかエントリーできない(FIA-F2でも3戦以下であればエントリー可)」とされたことで、FIA-F2や全日本スーパーフォーミュラ選手権のように、パワーウェイトレシオが約1.2kg/bhpのカテゴリーに参戦しているドライバーの参加はできなくなりました。
ちなみにFIA-F3はパワーウェイトレシオが約1.7/bhpであり、今年は同シリーズから4名のドライバーが参戦していました。
その結果、16か国27名のエントリードライバーの平均年齢は18歳(!!)となり、最年少が16歳(5名)、最年長は日本人の小川颯太選手の25歳という状況となりました。エントリー27台中22名が10代という若い顔ぶれです。その中で、以前ギヤサーキットを経験しているドライバーは9名’(FIA-F3時代の参戦経験者や昨年のFIA-F4参戦経験者)であり、ほとんどが初参戦でした。
しかも公式練習初日、2日目と悪天候によってウエット路面となり、予選レースでいきなりドライ路面という厳しいレースコンディションだったのも事実です。
それにしても赤旗中断が多すぎたレースだったと思います。予選セッション中に6回も7回も赤旗が出されることで、まともにクリアラップを取れないドライバーも出ましたし、予選、決勝レースも同様に赤旗のオンパレードで、予選でポールポジションを奪ったマクラーレン育成ドライバーのウーゴ・ウゴチュクウ選手(アメリカ)が予選レース、決勝レースともに首位を守り切って栄光のチェッカーを受けました。
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注目の日本勢ですが、参戦した全員が公式練習、予選走行、予選レース、そして決勝レースを通じてマカオGPの手痛い洗礼を受けたというしかない結果でした。
それぞれ、いろいろな状況の中でクラッシュしてしまったり、追突されて壁に突っ込まされたり、本来のパフォーマンスを出し切れなかった不本意なレースだったと思います。この悔しさをバネに、ひと回り大きく成長して、来年、再びリベンジに挑んでもらいたいと思います。お疲れ様でした!!