ジムノペディックの思い出
高校生のころに、藍坊主に出逢いたてのころに、"窓の向こうにひとすじの雲が伸びている"という歌詞に酔うように、自室の窓から外を眺めながら聴いていた「ジムノペディック」。
通っていた高校が丘の上にあり、その全景が窓から見えたのだが、いつも複雑な思いを抱えたまま、その青空の中に佇む校舎を眺めながら聴いていた。
表には出せない。身近な誰とも共有なんてできない。
だけど、あの校舎の光景とともに圧倒的な存在感で私の中に染み込んでいった。
あの時の光景を映像のように今でも思い出す。
もうあ