今から作曲を始めたい人のための50の方法
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まえがき
この文章は、元は4年前くらいに書いた文章の大幅リライトです。
note久々に使ってみようかと思って試しに書いてみることにしました。
はじめに
この文章は、音楽を作ったことがない人向けに、出来はともかく「どんなことをすれば曲のアウトプットができるか」を書き出したものです。
自分自身が、「楽器なんて触ったこともねえよ!」って状態で始めたので、割と経験則によった部分もありますがご了承ください。
1.~5.まで番号を割り当てて各10個ずつ項目を書き出してます。
また、今回は「こんなソフト使えばいいよ!」って内容ではなく、どちらかというと「何をすればいいのか」「どう調べればいいのか」を書き出した形になります。そのため割と汎用的な内容になっているかと思います。
自分が持っているソフトやハードがあれば、その場合どの部分が該当するだろうか、と確認してみるのも面白いかもしれません。
この中に一個でも引用できるものがあれば儲けもんかと思います。
著者スペック:
・DTM歴15年位(2021年現在)
・フル打ち込みで作・編曲してます
・オリジナルで同人CD作成、またメガデモの曲を作ってます
・ジャズ・フュージョン・テクノ・プログレッシブロックを好んで作ります
・元々自作ゲームに楽曲を組み込むために作り始めたのが、楽曲作成が一時期メインになってました。ここ数年はメガデモや自作ゲームの方面に戻ってきてます
1.リスナー側としてのアプローチ
・音楽を垂れ流せる環境を構築する
・適当に曲を流す
・好きな曲があることを認識する
・好きな曲をリストアップする
・好きな曲で使われている雰囲気をグルーピングする
・好きな曲で使われている楽器をまとめる
・好きな曲で使われている楽器の演奏方法を分析する
・気に入ったフレーズ(メロ・コード・リズム等)を認識する
・気に入ったフレーズが他でも使われているか確認する
・気に入ったフレーズが鳴ってて嬉しいシチュエーションを認識する
補足:
結局のところ先達の資料を確認するのが早いし、とは言うものの「こういう雰囲気がいい!」というのがあるかと思うので、まずはそれを固めるというのが先決になります。
2.アウトプットする準備
・フレーズ(メロ・コード・リズム等音鳴らせる)を作成できる環境を構築する
・フレーズ作成のために複数方法が存在することを確認する
・自分の入力したフレーズで鳴って欲しい楽器を決定する
・楽器・フレーズが単音で鳴るのか、和音が鳴るのかを確認する
・自分の使う楽器について、どのようなパラメータがあるのかを認識する
・自分の使う楽器について、どのような制約があるのかを確認する
・好きな曲・フレーズがどのような演奏方法で流れてるかを確認する
・曲・フレーズを自分の環境で再現できるか方法を定義する
・使用想定の楽器の種類を挙げる
・使用する楽器を想定していないなら、音を作るための道具を確認する
補足:
好きなフレーズの分析ですね。
ここは総力戦です。鳴ってほしい楽器や演奏方法を調べるだけ調べて、それが利用するソフト・ハードで使えるのかを確認してみてください。
3.楽曲作成のアプローチ
・1オクターブ内でフレーズ(メロ・コード・リズムのどれか)を作成する
・1オクターブ外でフレーズを作成する
・1オクターブ内で和音を作成する
・1オクターブ外で和音を作成する
・複数フレーズを作って重ねてみる
・音がぶつかる(周波数が同じ)範囲を認識する
・休符を入れる(息継ぎを入れる)
・複数フレーズを重ねたその塊をいくつも並べてみる
・フレーズを重ねる中で一番聞きたい音を大きくし、それ以外を音量小さめにする
・フレーズを削る
補足:
フレーズ作成に寄った内容です。
意外とできないのが、「フレーズを削る」ということ。
これが「何が原因で気持ち悪い音になるの」が判断つかないとこの作業は判断しづらいかと思います。
ということで周波数という言葉を使ってみましたが、まずは同じ高さの音を削りましょうね、みたいなのでもいいと思ってます。
4.編曲のアプローチ
※編曲とはメインフレーズそのままに他の楽器やアプローチに手を加えること。
・コード進行を引用する
・スケールを引用する
・和音のぶつかる範囲の回避要否を検討する
・各楽器に対し左右どこの立ち位置に立つか指定する
・作る曲に対する制約を認識する
・編曲に必要な情報・必要条件をまとめる(ジャンルで利用される楽器等)
・編曲というものが集合知でまかなえる事を認識する
・編曲のため追加する楽器を選定する
・楽器にエフェクトが必要かを検討する
・エフェクトをかけた後の音量調整を行う
補足:
編曲は結局のところ、フレーズを大小はあれど「装飾する」ことであるので、どういう形で装飾し、どこを削らないかを決める作業になります。
例えばサンバであればリズムに制約があるため、リズム部分での修正が多くなることが予想されますし、オーケストラを書く場合、ある程度楽器の構成やパンの位置が固定されることが予想されます。
これは色々曲を聞いてみて、よさそうな設定を引用させてもらうとかでもいいのではないでしょうか。(実際のオーケストラの風景とか)
5.データ書き出し時のアプローチ
・どういう形式での再生が可能かを確認する(実行ファイル、WAVファイルへの書き込み等)
・再生可能な形式の定義を行う(WAV・専用ファイル形式等)
・再生可能なプレイヤーで動作確認を行う
・書き出した時音が荒れてないか確認する(音量が大きすぎて音が削れる等)
・全体の音量調整が必要であれば行う
・耳障りな帯域を削る
・書き出し時ノイズが入ってないか再生して確認する
・特定人物へのアウトプットのアプローチを検討する
・不特定多数へのアウトプットのアプローチを検討する
・最後に聞き返して、気になる点を挙げておく
補足:
自分が想定した書き出し形式上での確認ですね。
ここはもはや作曲とは関係ないかもしれませんが、ここでの調整が微妙だと作曲者の担当としてNGになるので一応含めておきました。
ちなみにWAVだけではないのは、単純に自分がWAV以外でも作ったりしているから、という理由でしかないです。
おわりに
これで作曲する人が増える・・・とは思いませんが、作曲もそれほどハードルの高いものではないよ、ってのが分かれば問題ないかと。