キレイゴトを貫いてみる。
自分自身が最大の謎である。
例えば、おちゃのま。
ぼく個人が賃貸しているところの大部分を占めるスペース。
パブリックスペースとして地域に無料で開放していて、お金を全く産まない。
このスペースだけで70万円近くの賃貸料がかかっている。
なぜ私財をなげうってまで無料で地域に開放しているのだろうか。
例えば、オーク。
入居者を増やすための安易な方法は一切とらず、創業者が掲げた理念を守り抜こうと思っている。すると、入居者はなかなか集まらない。経営を引き継いでまもなく4年、赤字額は随分減ったけど、いまだに毎月100万円近くの赤字がある。
なぜ、赤字をこれほどだしてでも理念を守り抜こうとするのか。
例えば、なないろ給食。
一年で70万円前後の経費がかかる予定。これは、私個人や事業所からの持ち出しの予定。
なぜ、持ち出してまで無料で食事を提供するのだろうか。
例えば、各種寄付・寄贈事業。
あちこちに寄付したり、寄贈したり。売名行為にもならなければ、ビジネスにも何ら直結しない。
そして、寄付、寄贈するだけの潤沢な資金があるわけでもない。そもそも赤字部門もあるわけだし。
なぜ、なけなしのお金をつかってまで寄付や寄贈をするのだろうか。
例えば、日々の診療。
一人に数時間の診療をかけることもザラ。この時間があれば、数名はもちろん、場合によっては10名くらい診察できるかも。その方が儲かるし。
でもやらない。正確にいうとできない。
なぜ、あえて非効率的な道を選ぶのだろうか。
その他もたくさん。
いずれもキレイゴトだらけだが、それをひたすら貫いている自分がいる。
最大の謎は、なぜキレイゴトを貫いているのだろうかということ。
ろくに売名にもならないし、ビジネスに直結して儲かるわけでもない。
時間もかかってプライベートが圧迫されるだけ。
自分のことなのに、全く自分が理解できない。
いましばらく自分に付き合ってみようと思う。
自分にとって過去最大のキレイゴト「オークの森と森に佇むホスピス」プロジェクトが今年始まるので。
そのプロジェクトにある程度目処がついたころに、この謎の答えに出会えるかもしれないし。
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