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「一周回って、研修医に戻ったような気持ち」

町医者です。


「一周回って、研修医に戻ったような気持ち」


先日、うちの看護スタッフとカフェでお茶したときに、そう話しました。
ぼくが研修医の頃は、自分で言うのもなんですが、とにかくキレキレでした。
カンファランスなどでも上司に食ってかかり、指導医がヒヤヒヤしたり。
患者さんのことで、指導医と衝突したり。


とにかくガムシャラでした。
とにかくぼくは不器用だったので、誰とも連携せず(正しくはできず)に、猪突猛進とはこのことで、患者さんや家族に突っ込んで行ってました。

その後、経験も少しずつ積んで、岩手の表現で言えば、「なった気」してたんでしょうね。
多職種連携だの、協働だのという旗印で、ガムシャラさだったり、猪突猛進さだったりが、なくなっていって。


そんな中、このスタッフに出会いました。
そのスタッフは嬉しくないかもしれないけど、日々の奮闘ぶりをみていると、ぼくの研修医時代を見ているようでした。
とにかく不器用だし、非効率的なんだけれども、患者さんや家族と圧倒的にフラットに向き合っていって。
そのスタッフを見ていると、いつも思うんですよね。
「おい、俺、本気出してのかよ」と。

それで、スタッフに提案しました。
「ぼくは患者さんに本当に最善を届けたい。だから、ぼくの相談相手にやってくれないか」と。

ぼくは、研修医時代から今まで、一貫して基本、孤独でした。
医者という、他の職種から見た場合の敷居の高さもあるのかもしれません。
「先生に任せます」と言われることがほとんどだし、しつこく聞けば聞くほどパワハラ的になっていくし。
(ぼくの不徳の致すところですが)


話は、最初に戻って、昨日のスタッフとの語り合いで、研修医に戻った気持ちになりました。
あの時、患者さんについて、ガチコンで語り合える仲間がいたら。。。
いや、まだ遅くないですね。
患者さんに最善を届ける旅に終わりはありませんから。
スタッフがきっとやってくれるでしょう。
(写真は研修医時代のぼくです)

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