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なないろのとびら

町医者です。

昨日、外来中にふと左を見ると、「あれ、なんかいつもと違うなぁ」と思うろ、なるほど押し花でした。

そこで、外来スタッフに「◯◯さん(患者さん)、押し花を入れ替えてくれたの?」と聞くと、「そうなんです、先生がいない時にいらしゃって」と。
以前は、外来診療にいらっしゃったときに入れ替えてくださっていたのですが、数ヶ月前から、診療とは無関係に、ふらっと診療所にお越しくださるようになりました。

簡単に書きましたが、これ、ものすごい嬉しいことです。
医療機関って、定期受診や具合が悪い時に緊急で行く場なのであって、診療以外で立ち寄るところでは、普通はないですよね。

でも、ぼくらの診療所には、この患者さんのみならず、たまにあるんですよね。
診療以外でいらっしゃること。
いや、たまにどころか結構かも。

まさに、なないろのとびら、という診療所名に込めた願いその通りになりつつあります。
地域の様々な方々(なないろに輝く)が、診療所という「とびら」を通じて、さらに社会へと繋がっていただきたい。
そういう願いです。

患者さんを助けていると思ったら大間違いでした。
助けられているのは、ぼくですね。

ありがたいことです。

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