NVIDIA創業者Jensen Huang:夢中になることの大切さ
今回は、NVIDIAの共同創業者兼CEOであるJensen Huang(ジェンスン・フアン)について、生い立ちや教育に焦点を当てて、調べてみようと思います。
ジェンスン・フアン(61歳)氏は1993年にグラフィックチップメーカーのNvidiaを共同設立し、以来同社のCEO兼社長を務めています。
彼の指揮下で、NVIDIAは人工知能(AI)とグラフィックス処理ユニット(GPU)の分野で世界的リーダーとなりました。2024年9月3日の終値に基づく時価総額は約2・65兆ドル(約380兆円)で、米アップルと米マイクロソフトに次ぐ世界3位となっています。
1999年に株式を公開したNvidiaの株式約3%を所有しており、現在フォーブス資産家ランキングで20位。
幼少期と教育
10歳の頃、手続き間違いで矯正施設にて生活をする!?
フアン氏は1963年、台北で生まれ、幼少期の一部を台湾とタイで過ごしました。
1973年、フアン氏が10歳の頃、両親は東南アジアの社会不安のため、兄とフアン氏兄弟をアメリカ・ワシントン州に住む親戚のもとへ預けました。
その後、彼らはケンタッキー州のOneida Baptist Institute(オネイダ・バプティスト・インスティテュート)というバプティスト系の寄宿学校に通うことになるのですが、
実はこの学校、不良少年を更生するための矯正院だったのです。
というのは、フアン氏の叔母と叔父は当時、英語がほとんど話せず、 名門の寄宿学校と勘違いして送り込んだという経緯があります。
フアン氏は2012年のインタビューで当時の様子をNPRにこのように語っています。
さらに、そこで子どもたちは、仕事もしなければならなかったそう。フアン氏の担当はトイレ掃除でした。
ただ、フアン氏にとっては、ここでの経験は貴重だったようです。
後に、1990年代にエヌビディアが倒産寸前になったとき、フアン氏の不屈の精神が同社を救いましたが、ここでの経験が役にたったのかもしれません。
2019年には、フアン氏と妻のロリ氏が、この施設に女子寮と教室を作る費用として200万ドル(約2億8000万円)を寄付したことが施設のウェブサイトに記載されています。
卓球とコンピュータゲームに夢中に
その後、フアン氏と兄は最終的にオレゴン州へ引っ越し、両親と合流しました。
オレゴン州ビーバトンにあるアロハ高校を2年間飛び級し、16歳で卒業します。彼は学業と運動の両面で優れた才能を発揮し、具体的には、全米ランクの卓球選手であり、また、数学、コンピューターサイエンス、科学関連の様々な学校クラブに参加。コンピューターゲームにも夢中だったようです。
その後の経歴は、
Forbes資産家ランキングに載っている人々や偉人の幼少期を調べると、「何かに没頭した、夢中になった経験」が多くあるように感じます。
今回のファン氏の場合は、間違って入学した矯正施設で一生懸命働きながら、勉学にも勤しみ、高校時代は卓球とコンピュータゲームに熱中しています。
ちなみにForbes資産家ランキング1位もしくは2位の孫正義さんの著書には、子ども向けに「とことん」という書籍があります。
子どもが何かに熱中している時は、そっと見守りたいなと思い出させてくれる1冊です。凡人のわたしは、ついつい「1日中、ゲームしてる。。」とか「Youtubeばっかり見てて大丈夫かな・・」と気にしてしまいますが、そんな時は、「とことんやるならOK」と切り替えてサポートしたいと思います。