東京都の「アートにエールを!東京プロジェクト」について問い合わせてみた。
こんにちは。ラッパーのマチーデフです。
私はアーティスト活動をしながらCMソングを作ったり専門学校でラップを教えたりして生活をしている東京都民、弱小フリーランスです。
先日東京都が、コロナウイルスにより活動の場が失われたアーティストやクリエイターの支援策として「アートにエールを!東京プロジェクト」という事業を発表しました。
超ざっくり言うと動画を作ったら10万円もらえるというプロジェクトです。
※ただし芸術文化活動で生活をしているプロが対象
発表から数日経った事もあり、今はQ&Aなども充実しているので上のリンク先を一通り読めばプロジェクトの内容はほぼ理解できるかと思います。
ただ、募集要項とQ&Aを読んでも消えなかった疑問がいくつかあったので、それについて電話で問い合わせてみました。
同じ疑問を持っている誰かの参考になれば幸いです。
とは言え電話は2度目ですぐ繋がったので、疑問がある人は直接電話をかけてみるのも良いでしょう。
以下、私が尋ねた質問とその回答です。
[質問①]
募集要項に『国又は地方公共団体が基本金その他これに準じるものを出資している団体に所属している者は対象外』とありますが、東京都主催のTURNプロジェクトに参加し活動費をもらっている私は対象外でしょうか?
[回答]
いいえ、対象になります。TURNの活動をしていてもその団体に“所属していない”という事であれば対象となります。
ーTURNの活動も自粛を余儀なくされているので一安心。
[質問②]
『審査は、外部の有識者等も加わり、本募集要項及び応募規約に基づく要件を満たしているかについて行います。』とありますが、要件を満たしているかどうかを審査するだけなら有識者を加える必要ないのでは?
[回答]
確かにそのようなご意見もいただいているのですが、有識者も加える事により幅広い知見に基づいた審査を行えればと思っております。
有識者が審査に加わるからと言って企画の優劣で審査を行うとか、そういった事はまったくありません。
あくまでも要件を満たしているかどうかを有識者も交えて審査する、という事です。
ー今回、3密を避けた作品というのが条件にあるので、たとえばそこを逆手に取った斬新な企画があった際に有識者の意見もあった方が良い、という趣旨なのかなと私は理解いたしました。スッキリしない人は直接聞いてみましょう。
[質問③]
動画がアップされるチャンネルは東京都のチャンネルになるのでしょうか?
自分のチャンネルで動画をアップして広告収入を得るなどのマネタイズは可能ですか?
[回答]
東京都のチャンネルにアップされます。
しかし、公開された後であれば自身のチャンネルにアップしていただいて構いません。
また、動画の著作権は著作者に帰属するので、その作品を使って別の方法で収益を得ていただく事も問題ありません。
ー未発表の作品というのが条件にあるので、まず東京都のチャンネルから公開される必要はあるようです。
他にもいくつか質問したのですが、基本的にはQ&Aに書いてある通りの回答でした。
なので以下、簡潔に。
・企画内容を問わず、10人という人数は超えてはいけない。たとえば「zoomで100人しりとり」みたいな企画で10人以上が関わるのはダメみたい。
・企画が採択されて動画が無事公開となればメンバー全員に10万円づつ支給。見積書やかかった経費、領収書の保管も必要ない。
※自治体などから助成金をもらって何かした事ある人ならわかると思うのですが、通常はお金の使い道のチェックが厳しかったり、領収書を何年も保管しておかないといけなかったりします。しかし今回はそういった煩わしさはない模様。そこは非常にありがたい。
・実際に振り込まれる金額は10万円から源泉税が引かれた金額。89,790円になるのかな。たぶん。
・企画にかけ持ちで関わる事は可能。ただし複数の企画に関わっても支払われる金額は10万円。ぴえん。
・事務所に所属しているタレント、クリエイターであっても、お金が振り込まれるのはあくまでも個人の口座。事務所の理解を得てから誘いましょう。
・個人登録で集めたクリエイターの情報を今後活用するつもりはありますか?→活用できたら良いとは思っているけれど今のところ具体的なアイデアはありません。
・今回のプロジェクトに芸能事務所やクリエイティブ系の企業などは関わっていますか?→残念ながら関わっていません。あくまでも東京都のみで運営を行っているプロジェクトです。
との事でした。
諸々踏まえ、何か良い企画が思いついたら私も応募してみようと思います。
また「マチーデフ一緒に何かやろうぜ!」という方がいらっしゃいましたらぜひお声がけください。
企画のかけ持ち含め前向きに検討いたします!
マチーデフ