駒テラスの【勝又七段の将棋界講座】に行ってみた
日ごろの行い
「今日、駒テラスで勝又先生のイベントがあるけど、満員だろうなぁ…」と諦めていた土曜の朝、申し込み画面を見てみたら、「チケットを申し込む」のボタンが!「まだ間に合うかも!」と思って押してみたら無事申し込
めました。
駒テラスのスタッフさんに聞いたところ、今回のイベントはほぼ満員とのこと。「チケットを買えたのは、日ごろの行いが良かったからかなぁ…」と前向きに考えながら、駒テラスに向かいました。
長蛇の列
開始時間の30分くらい前に駒テラスに到着したところ、イベントが行われるホールの前の長いすには数人の方が座っていました。その後、ホールの前に列ができ、時間が経つごとに列は伸び、最終的には列の最後尾がギャラリーの入口まで伸びました。スタッフの方がおっしゃっていたように、始まる前から大盛況の雰囲気を感じました。
ボリューム満点の講座
受講者は40人くらい、女性は3分の1くらいだったと思います。観る将の方も多かったようでした。講師は勝又教授、聞き手は加藤結李愛先生で、プロジェクターでパソコンの画面を壁に映して進められました。
講座は相居飛車を中心とした戦型分類から始まりました。勝又先生が直々に作成した資料が受講者全員に配られました。「角換わりは昔、相掛かりに分類されていた。」、「ゴキゲン中飛車は後手番の中飛車のこと。昔は先手番の中飛車はゴキゲン中飛車と言わなかった。」などなど、勉強になるお話がたくさんありました。
その後、勝又先生が取材した今年のタイトル戦のお話がありました。勝又先生だからこそできた取材のお話や秘蔵写真、タイトル防衛記者会見で藤井君の回答に秘められた思いなど、感嘆しっぱなしの時間でした(「手を渡す」と「手待ちする」の違いに将棋の奥深さを感じました)。
最後は、これから始まる王座戦についてのお話でした。永瀬、藤井両先生の戦型分析の説明をして頂きましたが、「さすが教授!」と声を上げてしまうくらい感動しました。
予定時間を大幅にオーバーしましたが、とても濃厚な時間でした。これだけの講義の準備は大変だったと思います。ほんと、感謝しかありません!
「観る将の聖地」だからできること
思い付きなのですが、観る将さんにイベントを楽しんで頂くために、イベントの参加者に将棋ファン歴を聞いてみるのはどうでしょう?
具体的には、イベントの初めに、「観る将歴3年未満の方、手を挙げて下さい!」と声をかけ、手を挙げてくれた観る将歴の浅い方が質問しやすい空気を作りながらイベントを進めていくという感じです。
観る将歴が長い「観る将有段者」がたくさん参加しているイベントで、観る将歴が短い「観る将級位者」が質問するのはハードルが高いと思います。このハードルを下げる対策が必要ではないかと思っています。
ここ数年で将棋に関心を持ってくれた観る将の方に、これからも将棋ファンになってもらうためには、観る将のみなさんが楽しく参加できる将棋イベントが必要だと思っています。駒テラスのスタッフの方は、イベントの運営でとても大変かと思いますが、ぜひご検討のほどよろしくお願いします!(ちなみに「観る将歴3年未満」とは、コロナ禍で将棋ファンになった観る将の方をイメージしています。「リアルなイベントを知らないから、コロナが落ち着いたらリアルイベントに行ってみたい!」というお話を聞いたことがあるので、このような方に楽しんで頂けるイベントをたくさん開催して頂きたいと思っています。)
駒テラスのイベント
9月も駒テラスでは楽しそうなイベントがたくさん開催されるようです。ぜひ行ってみてください!(生誕祭とは?!)