「積ん読」を「既読」にする方法(復習編)
以前、「棋書を買ってもなかなか読めない」という人が多いと聞いて、私の棋書の読み方を紹介しました。
私は棋書を「既読」にするだけでなく、何度も読み返しています。今回はその方法をご紹介します。
夏休み真っただ中の日曜日、久しぶりに千駄ヶ谷将棋会館道場に行きました。小学生との対局ばかりになるかと思っていたのですが、大人の方とも対局すること出来ました(スタッフさんが気を使ってくれたのかなぁ)。
対四間飛車
初戦は小学校高学年と思われる方との対局でした。振り駒で後手番になり、四間飛車に振られたので三間飛車で対抗しました。
ここから、▲2二角成と角交換され、△同銀に▲6五角と打たれました。
「これはイトシン先生の本で読んだやつだっ! 馬を作られない手順がああったはず!」
と思って考えたのですが分からず、結果的に馬を作られてしまいました…。
家に帰ってイトシン先生の棋書を読み返しました。馬を作られない手順を見て感動! 実戦で経験したので、忘れることはないでしょう(多分…)。
対中飛車
次は若い男性との対局でした。振り駒で後手番になり、初手▲5六歩と突かれたので三間飛車で対抗しました。
この局面で、
「確か棋書には美濃囲いに組む方法が書いてあったはず。でも、▲5四歩と攻められたらどうしよう…。」
と思って考えたのですが分からず、金無双に組みました。
家に帰って棋書を読み返したところ、上の局面から△4二銀に▲5四歩と攻められても大丈夫ということが確認できました。今度は美濃囲いに組めると思います(多分…)。
対局後、お相手の方が、
「私は中飛車党なんですが、今日は三間飛車を3局も指されたんですよ…。三間飛車相手にどう指して良いか分からないんですよね。」
と言っていたので、
「中飛車の逆襲という棋書が出てますよ。」
とお話ししました。
「この後1階に買いに行きます!」
と言って感想戦の後1階の売店に行かれたようです。すぐ棋書を買いに行けるのは、千駄ヶ谷将棋会館道場のメリットですね。
何度も読めるから棋書はお買い得
こんな感じで、私は実戦後に棋書を読み返して復習しています。棋書を買ってもなかなか読めない皆さん、まずは「積ん読」を「既読」にし、実戦後に読み返すことを習慣にして見てはいかがでしょうか? 毎回発見があって将棋が楽しくなると思いますよ!