アートと暮らす
今日のポッドキャストはここから
今日はアートについてお話ししたいと思います。私は小さい頃から両親がアート好きだったことから家にはたくさんの絵が飾られている家で育ちました。両親が書いた油絵や水彩画、水墨画から、両親が買ってきた絵や芸術作品などあまり統一性はないのですがいろんなものがありました。うちの実家の外壁には父と母が作ったモザイク画の太陽があってそれを今日のサムネイルにしているのですがそれもかなり大きくて国道沿いからよく見えるので子供の時は太陽の家に住んでいる人とよく言われていました。
そんなで美術館へ行ったりアートギャラリーへいく生活は自然にありました。
アメリカへ来てからもちらほらと散歩中にあるギャラリーは中に入ってみたり。お金を払ってアートを見るということも私には映画館へ行ったり、コンサートにいくのと同じ感覚でした。
サンフランシスコにあるモダンアートで有名な美術館のMOMAでは月に一度無料で公開している日があって一人暮らしでお金がカツカツの時でもオフィスが近かったのでお昼休みに同僚を誘って行ったりよくしていました。
アメリカのいいところは無料でやっているめちゃ素敵なギャラリーが多いところです。
路地裏の潜んだところにあるギャラリーとかがツボでそういう場所を見つけてると嬉しくなってしょっちゅう行きました。
そんなで小さい頃からそういうことに触れさせてくれ、この人はどんな思いで描いたんだろう、作ったんだろうなどアートの楽しみ方を知って育った環境をありがたく思っています。やはりアートに触れたりすることで人生は彩りが増すと思うし、自分がクリエイトすることで癒しになったりまたは無で熱中できる事が見つかる要素にもなったりすると思うのです。
なので私も子供にそういう環境を与えたいと思って子育てしてきました。
子供達が小学校へ入った頃、学校からボランティアでART DOCENT PROGRAM ttps://www.artdocentprogram.com/category/art-museums-and-galleries/ の事を知りました。これは主に公立の学校では国の教育予算で音楽やアートの授業が大幅にカットされたことでとある非営利団体がプログラムを作り、ボランティアの人を教育してその人達を通して子供達にアートの面白さや大切さを知ってもらおうとできたプログラムなのですが本当によくできていて概要欄にリンクを貼っておきます。英語なのですが、大学の授業かというくらいいろんな分野のアートが学べるシステムになっていて、私は主に教える子供のレベルに合わせたプログラムを勉強し、それを子供達に伝えるという事をやっていました。
大きなパネル式になった教材は貸し出しができてそれを持って教室へ行きます。あまりお金のかかならない材料で子供達に絵を書かせたり工作をさせたりします。
子供によっては人の真似をして描く子、何もかけないでただ座っている子。本当にいろいろいて、私はそこでとにかく何かを描いてみてそこでその子が書いた個性を伸ばすというところがすごく楽しくてこのボランティアをするのは大好きでした。先生でもなんでもない私が一人で教室へ向かい1時間このアートの授業をします。担任の先生はそばで見ていてちょっと手伝ってくれる程度です。
アメリカにはいろんな経済状況の子供がいます。学校に来ないと食べる事ができない子、学校は生きていくためにいく子供もいます。そんな子がはじめはアートって何?みたいな感じで本当にやる気がなく別に色鉛筆も握りたくないと思っていた子がこんな絵も書いたよって見せてくれたり、その子にとってアートがちょっとした逃げ場になったらいいなーと強く思ったこともありました。
そんなでアートはセラピーだと実感するようになりました。オードリーが小学校4年生のときにエディと運転中に交通事故に遭い、二人とも大丈夫だったのですがショックでオードリーはその後話せなくなってしまった時があって、私はすぐに友達の紹介で小児科の精神科医に診てもらいました。その時に彼女がオードリーに用いたのもアートセラピーでした。そんな感じでアメリカでは特に子供にはアートセラピーがよく使われています。私のお友達でアートセラピーのお仕事をしているスワローちゃんって方がいるのですが彼女の抽象的なアートセンスが私は大好きで彼女もPODCASTをしているので載せておきます。アートセラピーの需要がもっと日本で高まったらいいなと思っています。
そんなで学校でのアートボランティアでは我が子のクラスでやることもあって、自分の子がどんな発言をするのか毎回楽しみでもあるのですがオードリーの時はとある絵を見せて服装とか、顔を表情によく注目して見てください。これはお葬式しょうか。結婚式でしょうか。。という質問に明らかに黒い服着て泣いている人がいる絵を見て、オードリーは結婚式!といい、どうしてか聞いたら黒いドレスがファンシーだし、きっとこれは皆嬉し泣きをしていると思う。という感想でしまった私はTIM BURTONやアダムスファミリーを見せすぎてちょっと感性をおかしくさせてしまったか・・・と思った事がありました。
もちろん先生も子供達も皆唖然でオードリーを見ていて、きっとなんじゃこの親子って思われていたアートの授業だったと思いますが今ではいい思い出になっています。
皆さんも所々で見るアートにちょっと目を向けれるような日々でありますように。