中小企業診断士2次試験~書き方スキルアップ①~採点者がわかりやすく

こんにちは。まっちゃんです。

中小企業診断士の2次試験においては、内容もさることながら、わかりやすい答案を書けるスキルがとても重要です。どうすればより高得点が狙えるわかりやすい答案が書けるのかについて、何回かに分けてお話します。

わかりやすい書き方の答案の重要性を痛感したのは、僕が通っていた予備校(MMC)の「合格答案研究(多分そんな名前)」での経験を通じてです。

この講座では、本試験の過去問について生徒全員が回答した後、その答案コピー全員分(15人分ぐらいありました)が各自に配られ、それを採点者の立場で採点を行います。最初に2,3人は丁寧に読みますが、もう4人目ぐらいから読むのが嫌になってきます。「わかりにくい」、「読みにくい」答案を解釈し、「多分こういうことを言いたいのだろうな」などと思いながら、点数つけるのが本当に苦痛なんです。これは実際に経験しないとなかなかわからないと思います。

2次試験本試験は4千人ぐらいが受験するので、採点官が何人いるかはわかりませんが(TBCの山口先生によると、一人の採点者がホテルにこもりっきりで全員分採点するそうです)、僕はせいぜい十数人の採点で心底読むのが嫌になったので、採点者が答案読む作業に食傷気味になる気持ちはよくわかります。

「読むのだるいなぁ」、などと思いながら何人も採点している時、キラっと光る答案に出会うと、それこそ砂漠の中でオアシスを見つけたような気持ちです!キラッと光る答案は、論理展開がはっきりしてて説得力がある、字が綺麗で大きく濃く書かれていて読みやすい、ということがわかりました。そんな光る答案には、当然合格点をあげたくなります。

採点者の立場に立った時、字の見やすさは思ったより重要だとわかったので、その後は答案はHBではなくより濃いBを使うように変えました(僕はとても字が下手な方で、丁寧に書こうと努力はしましたが、最後までMMCの先生には、「もっと綺麗な字で書いたほう良いよ」と言われ続けましたが、なんとか合格できました)。

「わかりやすい書き方の重要性」に関する別なエピソードとしては、MMCで毎回配られる答練の最高得点者のコピーと自分の答案との比較で感じた経験があります。あるとき、自分の答案と最高得点者で内容にそれほど大きな違いがないのに、点数に大きな差がついていました。

最初は、「同じような内容なのになんでこんなに点数に差がつくんだ、不公平じゃないか」などと思いましたが、よくよく比較すると、最高得点者と僕の答案では「わかりやすい書き方」に差があることを発見しました。同じような内容でも、表現の巧拙に差があったため、僕の点数は低くとどまっていたのです。一方、最高得点者はとても読みやすく、キラっと光った答案でした

今回は、①採点者の立場から自分の答案を見ることの重要性、と②同じような内容でもわかりやすい書き方かそうでないかによって大きな点数差がつく、ことをお伝えしました。どのようにすればわかりやすい答案が書けるのかについて、次回以降からご説明します。


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