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シングリッシュとは?初心者が知っておきたいシンガポール独特の英語とコミュニケーション術。

「シングリッシュって何?」
「シンガポールの人たちと仕事をするのが少し不安...」

そんな風に感じたことはありませんか?

この記事では、シングリッシュのユニークな魅力や、シンガポール特有のコミュニケーション文化についてご紹介します。私がシンガポールで駐在員としてシンガポール人と共に働く中で、実際に体験したカルチャーショックや、そこから得た気付きも交えてお届けするので、リアルな視点でお楽しみいただけると思います。この記事を読むことで、シンガポール人とのやりとりがもっとスムーズになり、異文化交流がぐっと身近に感じられるはずです。「シングリッシュって一体何?」と興味を持っている方も、これからシンガポールを訪れる予定がある方も、ぜひ最後まで読んでみてください!

シングリッシュとは?その特徴と発音の秘密

シングリッシュの特徴

シングリッシュ(Singlish)は、シンガポールで日常的に使われる英語の一種です。その発音や文法には、中国語やマレー語、タミル語など、多文化国家の影響が強く現れています。以下は、シングリッシュの主要な特徴です:

特徴1:スタッカートのような断片的な発音

子音や語尾が短く切られることが多く、言葉が非常に短く聞こえるのもシングリッシュの特徴です。たとえば、「Carpark(駐車場)」が「カッパッ」のように聞こえることもあります!最初に聞いたときは「え、何を言ってるの!?」と戸惑いましたが、徐々に耳が慣れてくると、独特のリズムが妙に心地よく感じられるようになってきました(笑)。

特徴2:語尾の独特なフレーズ

シングリッシュでは、中国語の影響で語尾に「lah」「lor」「meh」などが頻繁に付けられ、感情やニュアンスを強調します。たとえば:

  • "Can lah"(もちろんできるよ)

  • "No need lor"(必要ないよ)

最初は正直、「語尾を付けると余計に長くなるし、効率主義のシンガポール人にしては珍しい文化だな」と不思議に思っていました。でも、文脈によってこれらが微妙なニュアンスを生み出していることに気付くと、会話がぐっと楽しくなりました。とはいえ、どのタイミングで「lah」を使い、どのタイミングで「lor」を使えばいいのか、まだ完全にはマスターできていません(笑)。

以前、同僚とのWhatsappのやりとりで、「この 'lah' はどういう意味で使ってるの?」と真剣に質問したことがありました。その時の同僚の爆笑が忘れられません。多分、感覚的に使っているんでしょうね(笑)。このシングリッシュ特有の語尾を自然に使いこなせるようになる日は、果たして来るのでしょうか…!?

特徴3:疑問文の語順が異なる

通常、疑問詞は文の最初に来ますが、シングリッシュでは疑問詞が文末に来ることが多いです。例えば:

  • 「Where are you going?」→「You go where?」

  • 「What are you eating?」→「You eat what?」

この語順の違いには、初めて聞いたとき正直戸惑いました。ただ、よく考えてみると、「疑問詞のあとに疑問文を作って...」といちいち考えずに、直感的に話し始められるので、意外と分かりやすいとも感じています。とはいえ、この話し方に慣れすぎると、いざ正式な英語を話すときに混乱しそうで怖いんですよね(笑)。そのため、私はなるべく使わないように心がけていますが、気を抜くとつい影響を受けてしまいそうで要注意です!

特徴4:名詞はすべて単数形、動詞もほぼ原型

シングリッシュでは、複数形の「s」を省略することがよくあります。たとえば、「Three bananas」と言うべきところが、「Three banana」となります。また、三単現の「s」を省略したり、完了形を使わずに「already」だけで完了の意味を表したりと、驚くほどシンプルな表現が特徴的です。まさに「シンプル•イズ•ザ•ベスト」といった感じですね。

英語初心者にとっては、こうした簡略化された表現がむしろ覚えやすく、負担が少ないかもしれません。ただ、これに慣れすぎると、正しい英語に戻るのが難しくなりそうな気がして、私はなるべく使わないようにしていました(笑)。でも、時々変に完了形を使うような言い回しよりも、シングリッシュの方が伝わりやすかったりする場面もあって、複雑な気持ちになることもあります。

初めてのシングリッシュ体験:戸惑いと発見

早口とシングリッシュの壁

新しい部署で先輩から説明を受けたとき、シングリッシュの速さと独特の言い回しに圧倒されました。説明の半分も理解できず、「本当にやっていけるのか」と不安になったのを覚えています。しかし、しばらくして気付いたのは、シンガポール人は場面によって言語を切り替える柔軟性を持っていることです。

カジュアルな場ではシングリッシュを使うシンガポール人ですが、フォーマルな場になると一転して標準的な英語を話します。さらに、英語の映画を字幕なしで楽しむこともできるんです。最初は「普段こんなにラフな英語で大丈夫なの?」と思っていましたが、実際には状況に応じて使い分けているだけで、むしろ高い言語能力の表れだと気付かされました。

一方で、「Japanglish」を話す私たちの立場からすると、正直ちょっと嫉妬してしまうレベルです(笑)。「頑張れ、私」と自分に言い聞かせながら、少しでも彼らに追いつけるよう努力しようと思う日々です。それでも、シングリッシュの気楽さに魅力を感じることも多く、つい真似してしまいそうになる自分もいたりして…言語って奥深いですね!

略語文化:職場でも日常でもショートカット!

略語の嵐

シンガポールでは、略語が生活のあらゆる場面に溶け込んでいます。以下はその一例です:

  • Personal Mobility DevicePMD

  • Singapore Mass Rapid TransitMRT

職場でも略語が頻繁に使われるのは、シンガポールらしい効率重視の文化を象徴しているように思います。チャットアプリでのやり取りでは、"Tq"(Thank you)などの略語が飛び交い、最初はこれを覚えるのに苦労しました。また、職場の同僚が業務報告で独自の略語を使っているのを見て、「これ、本当にみんなに伝わるのかな…?」と思ったのを今でも覚えています(笑)。

さらに面白かったのは、その同僚に過去の業務報告で使っていた略語の意味を尋ねたときのこと。なんと、自分で作った略語の意味を本人がすっかり忘れていて、「それじゃ効率どころか混乱の元じゃないか!」と心の中で突っ込んでしまいました。とはいえ、こうした略語文化もシンガポールならでは。言葉を短縮して効率化することに余念がない姿勢には、感心させられる場面も多いです。

シンガポール人の独特なコミュニケーションスタイル

シンプルすぎるメールや会話

ある日、部署内でイベントの開催を知らせるメールが回った際、誰かが「What time?」とだけ返信しているのを見て驚きました。メールでもここまで簡潔でいいのか、と感じた瞬間でした。

また、会話の中で「Ah?」と、少し怒り気味に聞こえるトーンで聞き返されることがよくあります。最初は「何か気に障ることを言ってしまったのかも…」と不安に思いましたが、実際には単に「聞き返す」という意味だと知り、安心しました。この「Ah?」には特に深い意味や感情が込められているわけではなく、シンガポール人にとっては日常的なリアクションの一つ。文化の違いを知ることで、心配する必要がないとわかり、今では気軽に受け止められるようになりました。

電話でも、相手が名前を名乗らず話し始めることが多く、最初は混乱しましたが、慣れるとこれは文化の一部だと感じられるようになりました。

シングリッシュを理解するメリット

シングリッシュを理解することで、シンガポール人とのコミュニケーションが格段にスムーズになります。そして、たまにこちらもシングリッシュ風の表現を使うと、相手が驚いて喜んでくれることがあります。こうしたやり取りは、単に会話を円滑にするだけでなく、相手との関係をさらに深める手助けになるかもしれません。

そのための実践的なアドバイスとしては、まず、分からない表現があれば素直に聞くことが大切です。相手は気軽に教えてくれるので、遠慮せずに質問してみましょう。また、よく使われる略語やフレーズをメモしておくと、後で便利に使えます。そして、実際にシングリッシュを使ってみることで、少しずつ慣れていき、相手との距離を縮めることができるでしょう。

結論:文化の違いを楽しもう!

シングリッシュは、シンガポールの多文化社会を象徴するユニークな言語です。最初は少し戸惑うかもしれませんが、その魅力的な特徴を理解し楽しむことで、シンガポール人とのコミュニケーションがぐっと豊かになります。私自身もシングリッシュを学び、日々の交流がより楽しく、身近なものになったと感じています。この記事を参考に、ぜひシングリッシュに挑戦してみてください。シンガポール文化をより深く知ることができ、あなたの視野が広がること間違いなしです!


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まちゃ@シンガポール自営駐在妻
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