私のことが好きなら私のこと殺してくれます?


好きとか守りたいとか、よくそんな薄っぺらい言葉をペラペラペラペラ語れますね。バカみたい。対して私のことを知らないくせに、何を言っているのか分かりません。表面上の私しか、いや、表面上の私すら知らないくせに。ただ性欲を吐き出したいだけですよね、自分の欲求を満たしたいだけですよね。なんて気持ち悪いんでしょう、でも私もそれなんだよな。大丈夫?って、お前のせいでこうなってるんだよ今。事後のボーッとした疲れが永遠に続いて、段々視界がぼやけてきた。あれ、こんなに汗かいてたっけ?私。


やっぱり好きな人じゃないとダメだね、彼氏なんてもの要らないから好きな人が欲しいわ。寂しい時に寂しいだろうと思って、って何も言わず家の近くまで来てくれた君の有り難さを改めて知りました。表面上の愛だったとしても、確かにあの瞬間は人生で1番輝いていた。初めてちゃんと好きになれた人だった。どうしてこう大嫌いな君のことを思い出してしまうんでしょうね、君のことなんて好きじゃないのに、死ねばいいのにって思うのに、君と過ごした時間は確かに輝いていて、生きてきてよかったなと思えたんだよ。どれだけ辛かった過去も上書きできる、この人とずっと一緒に入れるんだって。私は君の事を信じてたんだよ。ハイハイ私がバカでした。永遠が存在しないなんて、いつ頃知ったんでしょうね。絶対なんてものも、存在しない。どうして存在してくれてないんでしょうね。私は絶対的なもの、確信があることしか信じられないと言うのに、どうしてこう上げて下げるようなことをするんだよ。裏切ろうとするなよ。まあ絶対的に信じれる何か、なんてものが存在したとしたら、もうそこにずっと縋ってしまうんでしょうね。分からない。縋る気力もないかもしれない。でも縋りたかった。私なんて汚い人間なんです、だから愛されないんだ。ずっと、どうして、愛されたいだけなのに毎回こうなるんだろうって。毎日毎日これだけを考えて生きている。私は愛してあげているのに、尽くしているのにどうして私は愛されないのか。そんな答えもう明確に出ているというのに、気付きたくなくて必死に逃げている。なんて哀れなんでしょう、おもしれー女。なんでってそんなの、私が汚れているからに決まっているでしょうが。一時的な欲求を満たしたいがために色んな人と関係を持った癖に、あとから惨めになり病む。で、これ無限ループ。いつからこういうことに抵抗が無くなったんでしょうか。慣れって怖いですね。君は君だよ、って、汚い私を肯定してくれているんですか?もしかして。こんなにも汚いのに。あ、もう汚すぎてどうしようも出来なくて今後も汚い人生を歩むことが確定しているから、私は私だよって教えてくれているんですか?どうなんですか?教えてください。私の事、嫌いになってくれませんか?そのまま嫌いになって、私の事殺してくださいよ。あの時の、輝いていた頃の自分なんて心底どうでもよくて、もうこの泥水世界から抜け出せるはずもないから、見て見ぬふりをしたくなった。走り出す事もせず、ただ現実から目を背け、1人立ち尽くしている。


どうしてそんなに無理してるんですか?ってぶっ飛んだほぼ初対面の後輩に聞かれたことがあります。すげえこと聞くなと思ったけど、無理してるように見える人がいるんですね。そんなの気付かれたことないので驚きのあまり思い切りコケて韓国までぶっ飛んでしまいました。嘘です。君のその何でもお見通しですよ、みたいな、年下のくせに生意気でしっかり自分の考えを持っていて、何事も冷静に対処しているところが好きでした。好きというより、憧れでした。好きになりたかった。会うのも3回目くらいなのに、なんだか昔から知り合いだったかのような安心感とか、声のトーンが一定で何を考えているのか全く検討が付かないけど、寧ろそういうところが好きでした。でも、私のこと好きなんだって。どんな私でも好きだって。お前も、嘘じゃん。私の事好きなら私のこと殺してくれる?殺せないなら、死んでください。君も私のことをここから助け出してはくれないのだから。

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