松谷 一/Matsuya Hajime

株式会社ブレーンスタイル 代表取締役。フリーランスのマーケターが企業業務を支援する『マーケターマッチングサービス』を運営しています。仕事を通じて感じたこと、フリーランスの働き方などについて書いていきます。

松谷 一/Matsuya Hajime

株式会社ブレーンスタイル 代表取締役。フリーランスのマーケターが企業業務を支援する『マーケターマッチングサービス』を運営しています。仕事を通じて感じたこと、フリーランスの働き方などについて書いていきます。

最近の記事

フリーランスの増加と企業の評価は

 近年、フリーランスの数は急増しているそうです。これは、働き方の多様化やリモートワークの普及も背景にあります。企業側も、プロジェクトごとに専門的なスキルを持つ人材を柔軟に採用できるため、フリーランスへの需要が高まっています。  私はデジタル領域に特化した複業やフリーランスのマッチング事業を行っていますが、最近フリーランスに対する評価が低下しているという声をよく耳にします。特にエンジニアのSES領域で、フリーランスの評判が良くないという話が増えているようです。企業やエージェント

    • フリーランスの所得について

       衆議院議員選挙が終わりました。結果についてここで論評はしませんが、各党が掲げる政策の中で「賃上げ」もトピックになっていました。日本人の給与所得が上がらないという現状は、もはや定説となっています。しかし、これは主に正規社員に関する話です。では、フリーランスの状況はどうでしょうか?  フリーランスの所得は職種によって大きく異なるようです。こちらの記事はあくまで平均値が書かれているのでご参考までに、という感じですが、周りから聞いている感覚値とはずれていません。 https://f

      • リモートワークの未来について考える-2

         2025年1月から、Amazonは全社員に対して週5日のフル出社を義務付けることを発表しました1。この動きは、パンデミック以前の働き方に戻ることを目指しており、オフィスでの直接的なコミュニケーションやコラボレーションの重要性を強調しています2。一方で、リモートワークやハイブリッドワークが定着している現状も無視できません。  最近では、出社する企業や社員が増えてきた印象がありますが、それでもリモートワークは多くの企業で根強く残っています。リモートワークが完全に廃れることはな

        • スポーツ選手とフリーランスの共通点

           パリオリンピックが無事に終了し、日本はメダル数で世界3位という素晴らしい結果を収めました。日本はすっかりスポーツ大国ですね。特に柔道、レスリングの格闘技系は相変わらず強かったですね。水泳や団体球技の成績が振るわなかったものの、もしこれらの競技でも好成績を収めていたら、さらに驚異的な結果となっていたでしょう。東京オリンピックでの強化が影響しているのかもしれません。スポーツファンとしてこの傾向がロスオリンピック以降も続くことを期待しています。    日本人は優秀な国民なんだな、

          リモートワークの未来について考える

           コロナ禍をきっかけに、リモートワークは多くの企業で導入されました。完全出社、フルリモート、ハイブリッドなど、いろいろな形態があるようです。大企業でも中にはリモートワークを全面的に採用しているところもあり、移住して働く社員も増えています。今後、働き方はどうなっていくのでしょうか。    私はフリーランスのマッチング事業を行っていますが、フリーランスの方は基本的にオンライン/リモートワークで働いていただいています。ちなみにうちは小さな会社ですが弊社のスタッフもフルリモートで働い

          リモートワークの未来について考える

          フリーランスを活用する企業の特徴

           近年、フリーランスとして活躍する人材が増加しています。同時にフリーランスのスキルを活用する企業も増えています。我々はフリーランスのマッチングサービスを運営していますが、今回はフリーランスを活用する企業の特徴を書いてみます。  フリーランスを活用する企業が増えている、と書きましたが、まだまだ全体からすると多くはないです。統計などは無いのでわかりませんが、10%も越えていないのではないでしょうか。キャズム理論でいうとイノベーター、アーリーアダプターの間くらいです。 ただ、業

          フリーランスを活用する企業の特徴

          フリーランスは自由に働けるのか

           フリーランスという働き方は、多くの人々にとって魅力的な選択肢となってきているようです。今年も春先にかけて弊社(デジタル領域のフリーランスマッチングサービスを行っています)にフリーランス転身希望者からの問い合わせが沢山ありました。  フリーランスというと「自由に働ける」という印象を持つ方が多い気がしますが本当にフリーランスは自由に働けるのでしょうか。そこで、今回のテーマは「フリーランスは自由に働けるのか」にしました。  自由に働くことは、場所や時間に縛られず、柔軟性と自由

          フリーランスは自由に働けるのか

          フリーランス人材がどんどん増えている

           私はデジタル系のフリーランス人材の方とお仕事をしていますが、最近フリーランスが増えていると感じます。ここ数カ月、特にフリーランス転身希望者からの問い合わせが増えています。そう思っていたら、次のような記事を目にしました。 https://medium.com/@melisaguda/20-freelancer-statistics-2024-latest-data-dc380cb7e467#:~:text=Key%20Freelancer%20Statistics%20202

          フリーランス人材がどんどん増えている

          フリーランス人材はどれだけ稼げるのか

           まもなく春になります。私は事業の関係でフリーランス、フリーランス志望の方と毎週のようにお会いしています。ここ最近は「4月からフリーランスになります」という方が増えています。そういう方から、報酬やフィーについての質問を受けることが多いのですが、みなさん素朴に「いくらぐらい稼げますか」という事を聞きたいようです。    少し前に見た記事ですが、フリーランスで5000万近く稼ぐ人もいるそうです。 https://news.yahoo.co.jp/articles/bb967e22

          フリーランス人材はどれだけ稼げるのか

          リモートワークの定着率

           この記事をご覧になる方はリモートワークをしたことがあるという方がほとんどだと思いますが、実際の定着率ってどうなのでしょうか。私の周りでも引き続きリモートメイン、出社とリモート併用のハイブリッド型、完全出社などいろいろな会社がありますが正直、業種・業態によってかなり違いがあるようです。また、国内に母体がある企業、外国に母体がある企業によっても、かなり差がある印象です。  私の周りはデジタル関連、マーケティング関連の企業が多いこともあり、それらの会社はほぼ100%リモートを取り

          リモートワークの定着率

          日本の平均年齢

           最近読んだ本(『リデザイン・ワーク』リンダ・グラットン著)に日本人の平均年齢が載っている箇所があり改めて驚きました。2020年で47.2歳だそうです。あまり意識していなかったのですが、よく考えると考えさせられます。  本の中では未来予測として「2050年の世界」を解説している箇所もあるのですが、2050年の日本人の平均年齢は51.3歳だそうです。私も50代ですが、「平均年齢50歳って、ちょっと終わってるな」というのが正直な感想です。活力なさそうな国ですよね。  国だと大きす

          2024年のフリーランス

           今年、2023年もあとわずかとなりました。来年は2024年、辰年ですね。来年はどんな年になるのでしょうか。私はフリーランスのマッチング事業を運営しているので「2024年のフリーランス」について書いてみたいと思います。但し、予言や予測でなく雑感です。    フリーランスと聞いて皆さんはどんな職種や働き方を想像するでしょうか。フリーランスにも様々な職種の方がいて、働き方も多様化しています。フリーランス協会が出している白書に詳しくありますので、ご興味ある方はどうぞ。 https:

          2024年のフリーランス

          シェアリングサービスについて考える

           最近ニュースでライドシェアが話題になっています。シェアって一昔前に比べるとかなりメジャーな概念になっているのではないでしょうか。「カーシェア」のサービスはすっかり定着していますし、自転車のシェア(シェアサイクル)も普通にあります。オンラインで業務ができる時代を迎え、「シェアオフィス」も珍しいものではなくなっています。民泊などの「ホームシェア」、メルカリなどのフリマアプリも「モノをシェアするサービス」と定義されているようです。  私はフリーランスなどのデジタル人材(主にマー

          シェアリングサービスについて考える

          デジタル人材の採用が難しい理由

             最近、フリーランスとして活躍する人がどんどん増えています。  私はフリーランスを応援する事業(フリーランスマーケターなどのデジタル人材のマッチング事業)を運営していますが、フリーランスを活用する企業もどんどん増えてきています。  理由の一つに中途採用が難しいことがあると思います。特にデジタル人材と言われる領域はもともとの人材のパイも少なく、希望年収も高めでステップアップ志向であるため採用が難しいようです。「1年募集を出しているけど全然採用出来ない」「そもそも応募が来な

          デジタル人材の採用が難しい理由

          企業の競争力向上へ:なぜ企業がフリーランスを選ぶのか

           最近、フリーランスとして活躍する人がどんどん増えています。 私はフリーランスを応援する事業(フリーランスマーケターのマッチング事業)を運営していますが、フリーランスを活用する企業もどんどん増えてきています。    理由はいくつか挙げられますが、中途で即戦力社員を採用する難易度が更に上がっているようです。先日お会いした企業は「1年募集を出しているが全然良い候補者が来ない」と嘆いていました。特に、マーケティング領域はなかなか良い人が採用出来ないようです。  デジタルマーケティ

          企業の競争力向上へ:なぜ企業がフリーランスを選ぶのか

          フリーランスの市場価値のあげ方:成功事例と収益アップの秘訣

           最近、フリーランスとして活躍する人がどんどん増えています。私はフリーランスを応援する事業(フリーランスマーケターのマッチング事業)を運営しておりフリーランスの人とかかわることが多いのですが、市場価値のあげ方についてみなさん悩んでいるようです。 フリーランスの場合、市場価値=報酬というわかりやすい図式で捉えていいと思います。どうやったら上がるのでしょうか。    弊社ではフリーランスの方と業務を契約する企業との際に間に入って料金交渉もします。ほぼフリーランスの方の希望金額が通

          フリーランスの市場価値のあげ方:成功事例と収益アップの秘訣