秋の天気について

2020年9月25日 12:14

皆様、おはこんばんにちは。久しぶりの投稿です。少し涼しくなってきたと思ったら、台風が心配な、Mach082です。
本日は秋の天気について書いてみました。よろしくお願いいたします。

秋の天気、どんな特徴がある？

台風・大雨・霧、が特徴になります。

9月になると夏の高気圧(太平洋高気圧)が勢力を弱めて、東へ後退し、代わって北の高気圧が次第に勢力を広げてきます。この境目に形成されるものが、停滞前線で、ぐずついた天気が続きます。その停滞前線を秋雨前線と呼びます。この時期には、しばしば台風が接近するため、前線の活動が活発になって大雨になることが多くあります。

10月中旬になると前線は南に下がり、日本列島は北からの移動性の高気圧に覆われることが多くなります。特に帯状の高気圧が日本を覆うときは晴れの日が続きます。良く晴れた朝方は冷え込み、霧になることが多くなります。

気象庁夏台風秋台風

夏の台風と秋の台風

夏の台風＝ゆっくり・予測不可・弱まりやすい。
まず初めに、台風はどのように動くでしょうか。
台風は大抵、高気圧の淵に乗ってやってきます。太平洋高気圧の淵は、南寄りの風になっており(高気圧なので)、その風に乗って北上します。その後、偏西風に乗って日本列島に近づいてくるのですが、夏は偏西風が弱いため、風に乗れず、動きが遅かったり、中国や韓国の方向に向かってしまいます。

秋に向けて、太平洋高気圧が弱くなってくると、偏西風に乗って本州に向かってくる場合もあります。しかし、速度が遅いため、エネルギーが長く続かず、上陸すると一気に弱まる場合が多いです。
つまり、夏台風の特徴は、ゆっくり進み・予測が難しく・弱まりやすいとなります。

秋の台風＝速い・わかりやすい・強い。
一方、秋の台風は、9月に入り太平洋高気圧が弱まり東へ後退することで、ゆっくりとエネルギーを貯めながら北上し、日本本州付近まで南下してきた偏西風に乗ります。偏西風に乗ると動きは速く、九州から北海道まで一気に駆け抜けます。台風の進行速度が速いと、台風の右側では移動速度も加わり、風がさらに強まるため強い台風となりやすいです。
秋の台風は、スピードがいきなり早くなる・強い・だが進行方向の予想はしやすいという特徴があります。

前線について

また秋の特徴として、上記した、秋雨前線があります。

停滞前線、KSBOOK SHELF

季節が、夏から秋に移り変わる際、太平洋高気圧が南へ退き、大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出してきます。この性質の違う2つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、秋雨前線が発生します。梅雨前線と同じく、前線を挟んで夏の空気と秋の空気とが押し合いをしているため、前線は日本上空を南下したり北上したりする、こうして秋前の長雨が続きます。

霧について

秋は、昔から霧がしばしば発生し、霧は秋の季語としても使われています。
秋に霧が多い理由は、朝晩の気温がぐっと下がることで、空気中の水蒸気が凝結し、水滴となって現れやすくなるためです。
霧の発生する種類は何種類かありますが、秋に良く発生する霧は放射霧で、盆地で発生することが多く盆地霧と呼ばれることもあります。

盆地は周囲を山に囲まれていて風が弱い傾向があります。また、移動性高気圧に覆われてよく晴れた日の夜間は、地面から熱が奪われる放射冷却現象が強まり、その結果、周囲の山から冷気が降りてきて盆地に溜まり、大気中の水蒸気が飽和に達して水滴となり霧が発生するのです。

そんな秋の霧ですが、最近は減少傾向にあるようです。気象庁のデータによると、1931年～1940年と、2004年～2013年までの霧の日数を比較すると、東京では48.5日→0.7日、京都では80.6日→0.0日と、近年大幅に減っているようです。ヒートアイランド現象によって、地面の温度が下がりにくくなっていることが一因と考えられています。

日本の霧日数