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時をかける少女 2020/04/19

先日の転校生に続き、大林監督の作品を観ました。

尾道三部作のひとつ、時をかける少女。主演は原田知世。当時角川三人娘(あと薬師丸ひろ子と渡辺典子)と言われていたっけ。

話は、あるきっかけで、時間を超える能力を持ってしまった女の子の話。バックトゥーザフューチャーのように何年も時を超える感じではなく、主人公の原田知世は1日前の時間を経験して、またその日が訪れるので、先に全てが分かってしまって驚き悩む、そして、その理由が少しずつ分かっていく、そんなお話。その中で思春期の甘酸っぱく切ないラブストーリーが展開されていきます。

原田知世さん、今もとてもキュートで素敵ですが、あの当時は初々しさもあって、とてもかわいい。

時をかける少女、この前の土曜日に東京ローカルで、大林監督の追悼番組としてやっていました。

また、たまたま今日NHKでやっていた、大林監督を特集したクローズアップ現代の再放送を観て、大林監督が30年前に、黒澤明監督との約束を果たす為に、戦争を経験したことのない若い人の為に晩年映画を作ったことを知りました。また、番組の最初と最後に語った言葉が胸に残った。

「これは僕たちは草だと認識しているんだけど、命に見えてきたのね。みんな命なんですよね。当たり前のことだけど。僕たちは人間語を使うから、人間語では、これは命ではなく草なんですよ。しかも雑草なんですよ。踏んづけてもいいんだけども。自然界の言葉を僕は持っちゃったんでしょうね。そうすると、これは命に見えちゃうし。横にアリがいるぞ、と。こいつ、がんじゃないかな、元気かな、なんて思っちゃうしね。」
「表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか。変えてごらんよ、変えてみせようよ。人間である俺たちを。それが生きているってことだよ。」

使命を持って映画を撮り続け、黒澤監督との約束を果たし、次の世代へ繋いだ大林監督。

ありがとうございました。

改めて、ご冥福を心よりお祈りいたします。

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