ホルモンとコミュニティ(組織)の親和性
ホルモンへの目覚め
ホルモンに目覚めたのは、大学生の頃。健康科学部栄養士課程であった私は、当然の如く、生化学?健康科学授業の中で、50種類以上もあるホルモンの名前を丸暗記しようとするのだけど、FSH.LH.TSHなんていう、宇宙と交信してるような文字を前に、どう海馬に印象付けるかをひたすら考えたものです。
泣くよウグイス♪平安京
みたいな話。
でも覚えられない…そう思った時、こうなったら書くしかない!と書いてみた。そしたら驚くくらいの相関図が出来上がり。
脳下垂体からチョロリと出るものが、
こんなに全身あちこちに作用するとは…!そんなことにただ感動した女子大生だったのでした。ちなみに、一生のうちに分泌される女性ホルモンはティースプーン1杯。そんな少量であっても、大きな波乗りのような乱調を起こすのです・・・
フィードバック作用でお一人調整さん
ホルモンの凄いところは、何より『フィードバック作用』。これは、あるホルモンが出力に走ったら⇄あるホルモンが止めに入る。そんな所でしょうか。
下位のホルモンが、上位のホルモンの分泌を抑制するというネガティブフィードバックというのが生体制御の基本
私という1人のからだであっても、これだけの調整さんが働いていることを知れば、ひとりじゃない・・・ときっと思えることでしょう。
このフィードバック作用は、人間間というコミュニケーションの中でも、基本のように起こっていると思います。誰かが行き過ぎたら、誰かがそれを止めるであったり。そうやって制御によって平和が保たれることは大切なこと。
しかし!ただひとつの特例が!それが生命の誕生です
そうやって、ネガティブフィードバック作用で1つの身体という組織が、平和に保たれている中で、唯一、思いもよらぬ動きをするホルモン、それが『ゴナドトロピン』と女性ホルモン!
いつもは出過ぎたら⇄止めにかかる、という関係性の中で、
卵胞が育ってエストロゲン(女性ホルモン)が増えた時だけは、逆にゴナドオロピンの分泌を刺激!
その結果、卵胞から卵子が出るという排卵が起こる!!
いつもは、まーまーまーまーと止めていたのに、ここぞの時だけ「いけーーーーっ!!」と後押しに回る。これを『ポジティブフィードバック作用』と言うのですが、
この特異な現象が、女性ホルモン・排卵時に起こるなんて!なんて生命とは神秘なものなのでしょうか。
ホルモンとコミュニティは似ている?
コミュニティマネジメントをこの6年ほどやり続ける中で、
私がコミュニティに惹かれるのは、このホルモンの関係性に似ているからなのかもしれない。
常は安心安全という調和が担保されていること、互いをフィードバックしている関係性。
しかし、ある時は制御不能になるかもしれない中で、いけーーーーっ!と後押しするような(破壊と創造ともいう)ことが起こる。それは本能的に、そしてそれはポジティブであること。
よく家族は世界最小コミュニティとも言いますが、
ほんとは、自分という組織が一番の最大コミュニティだったりするのかも。
今日はここまで。