今週の相場振り返り(10.14〜10.18)
今週は世界の半導体製造大手の決算が相場を振り回したのと同時に、米銀6社決算の強さ、米国景気の強さが好感される流れとなった。
日本株は週明け4万円を回復したが勢いが続かなかった。
❶半導体企業の決算
🇳🇱ASMLホールディング 第3四半期(7-9月期)決算
🔶売上高:74億6700万€ 12%増収
🔶純利益:20億7600万€ 10%増益
🔶1株利益:5.28€
🔶受注額:26.3億€(予想40〜60億€)
2025年通期見通し
🔶売上高:300〜350億€ 従来から下方修正
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🇹🇼TSMC(台湾積体電路製造)第3四半期(7-9月期)決算
🔶売上高:7596億9200万台湾㌦ 39.0%増収
🔶営業益:3607億6600万台湾㌦ 58.2%増益
🔶純利益:3252億5800万台湾㌦ 54.2%増益
🔶1株利益:12.54台湾㌦ 予想上回る
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🇯🇵6146 ディスコ 第2四半期(7-9月期)決算
🔶売上高:1790億円 41.8%増収
🔶営業益:759億円 68.7%増益
🔶純利益:534億円 63.4%増益
利益剰余金⇨中間配当を1株124円に増額修正
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第3四半期(10-12月期)業績見通し
🔶売上高:2629億円 29.3%増収
🔶純利益:742億円 52.1%増益
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🇳🇱ASMLが前倒しで決算を発表して売上高見通しを下方修正、米政府がAI半導体輸出規制を発動したことで日米半導体株に戻り待ちの売りが出て日米株式で地合いが悪くなったが、🇹🇼TSMC決算好調を受けてエヌビディアやブロードコムなどが上昇した。依然としてAI半導体における需要が強く、米国株が勢いを取り戻した。先端ファウンドリーでTSMCが世界市場を席巻する流れとなった。
日本株は週末🇯🇵ディスコ決算を受けてディスコ株は大幅反発したが他の半導体株の買いが続かなかった。
❷米銀6社の第3四半期決算
先週のJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴを皮切りに米国主要企業 第3四半期決算が始まり、ゴールドマン・サックス、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーの米銀大手6社の決算が出揃った。投資銀行の手数料収入や株式トレーディング収入が業績を伸ばした。各社1株利益は市場予想を上回った。
ネットフリックスは6四半期連続の増収増益となりアジアを中心に有料会員数が507万人増えたことが追い風となり10月には日本でも値上げした。
❸米景気の堅調・米利下げ後退
🇺🇸9月小売売上高の結果は以下のとおりだ。
(前月比)
結果:+0.4% 予想:+0.3% 前回:+0.1%
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自動車除くコア(前月比)
結果:+0.5% 予想:+0.1% 前回:+0.1%
🇺🇸小売売上高は市場予想を上回り、米景気の堅調が意識されて米利下げ観測が後退した。この結果を受けて外国為替市場が動いて2ヶ月半ぶりに1ドル150円台を突破して円安ドル高に動いた。米債券市場でも10年国債利回りが4%台が常態化。為替市場では日米金利差の拡大でドル高が意識された。株式市場でもNYダウが連日最高値を更新した。
米利下げ観測の思惑について、アトランタ連邦準備銀行のボスティック総裁が先週「利下げを休止すべきかもしれない」と述べた。FRB高官から利下げに関する発言や来月以降のFOMCでどこまで利下げができるのか市場は注目している。
一方、欧州では景気減速を受けて欧州中央銀行は17日、追加利下げを実施した。ドイツやフランスの景気減速が続いており、外国為替市場ではユーロ安の展開となった。
来週の経済指標・企業動向予定🗓️
21日
🇨🇳最優遇貸出金利(LPR)
22日
🇺🇸決算:GM
23日
🇯🇵上場:東京地下鉄🔔
🇯🇵決算:ニデック 🇺🇸決算:KO、TSLA
🇨🇦カナダ中銀 政策金利
24日
🇯🇵決算:キヤノン🧮
🇪🇺🇬🇧🇺🇸PMI
25日
🇯🇵東京都区部CPI
🇯🇵決算:中外製、信越化学、日立建機
27日
🇯🇵衆院選 投開票
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