今週の相場振り返り(10.28〜11.1)
🇯🇵日本株
27日に行われた衆議院議員選挙は与党勢力が過半数割れとなった。これを受けて週明け下がると見ていた市場関係者の思惑に反して、株価は上昇した。背景として、衆院選での与党大敗は織り込み済とみられ、為替が円安になっていたことと前週末時点で米国ハイテク株高であったことが好感されたものと思われる。
その後、日本株は3日続伸して日経平均先物で一時3万9000円後半までつけ、海外投機筋の買いが後押しして前週の下げ方を拾った。
週後半は米国株式市場でテック株の下げが際立ったことや日銀金融政策決定会合の結果を受けて下値を拡大した。
政局は不安定だ。
今月11日に特別国会が召集され、首班指名選挙が行われる。それに先立ち自民党は国民民主党の幹事長会談を行い政策協議の一致を模索する。年収103万円の壁である。国民民主党は178万円の引き上げを主張。これが通れば大幅な減税策となる。財源はどうなるのだろうか。
決算では半導体関連に注目が集まった。
アドバンテストがポジティブサプライズとなった。今期上半期は増収増益で今期業績見通しを上方修正。アナリスト予想(QUICKコンセンサス)は売上高、利益ともに上回り、更に自社株買いを発表し上場来高値をつけた。
SCREENホールディングスは今期上半期の利益が2Q業績予想を上回った。通期見通しも上方修正、期末配当予想1株127円と3円増額修正した。
レーザーテックの第1四半期決算は減収増益で、純利益は市場予想(186億円)を下回った。83億円の為替差損を計上したことがネガティブサプライズとなった。
商船三井、三井物産、サンリオ、ANAホールディングス、武田薬品工業、アステラス製薬などが業績見通しを上方修正した。
日立製作所は営業利益を上方修正したのみで、全体的に市場予想を下回ったため、好業績維持を期待していた海外投資家を中心に日立株が売られた。
🇺🇸米国株
前週に続いてテック株が強くナスダックも最高値を更新する場面があった。テック企業の決算内容にも注目が集まった。
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マイクロソフトの第3四半期決算は増収増益。
🔶1株利益:3.30㌦ 予想上回る
7四半期連続の増収増益で、クラウド【アジュール】の売上高が市場予想を上回った。AI需要を背景に34%増収。法人向けも増収。
メタの第3四半期決算は増収増益。
🔶1株利益:6.03㌦ 予想上回る
10-12月期売上高見通しは450〜480億㌦と市場予想を上回ったが、設備投資額の引き上げを発表したことで収益化の不安から時間外で株価が下落。
アマゾンの第3四半期決算は増収増益。
🔶1株利益:1.43㌦ 予想上回る
10-12月期業績見通しは売上高が1815〜1885億㌦と市場予想を上回り時間外で株価が上昇。
アップルの第3四半期決算は増収減益。
🔶1株利益:1.64㌦ 予想上回る
iPhone売上高が💻🏠462億2200万㌦と市場予想を上回った。利益はEU追徴課税で減益となった。
インテルの第3四半期期決算は赤字に転落。
7-9月期の部門別売上高はデータセンター向けが増加、10-12月期業績見通しは売上高は133〜143億㌦で市場予想を上回ったため時間外株価は一時15.3%急騰。
週後半、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の会計監査を担当していた大手会計事務所EYが監査を辞任したとの報で会計疑惑が嫌気材料となり米国株3指数、SOX指数で大幅に下落した。
エヌビディアがNYダウ工業株30種に採用されることになった。これを受けて時間外で上昇。その他シャーウィン・ウィリアムズが採用され、インテルとダウが指数から除外された。
💱為替・金
為替はドル円150円台前半で動いた。
日本の政局不透明感から円が売られ1㌦153円台をつけた。
31日の日銀金融政策決定会合は市場予想どおり政策金利0.25%程度に据え置いた。同時に展望リポートも発表され、経済見通し(実質GDP)は2024年度は+0.6%に据え置いたが、2025年度は+1.1%に上方修正。物価見通し(コアCPI)は2024年度は+2.5%に据え置いたが、2025年度は+1.9%に下方修正した。
時間的余裕の発言を削除して、毎会合で利上げするかどうかを議論するとして利上げ姿勢を堅持した。これを受けて東京市場は円高ドル安に動いた。
1日に発表されたアメリカ10月雇用統計の結果を受けて利下げ観測が強まったとして、1㌦151円台まで円高ドル安が進んだが再び153円台に戻す場面があった。米10年国債利回りが4.38%と約4カ月ぶりの高水準で終えた。インフレ高止まりや財政悪化、需給を巡る懸念を背景に上昇した。
今回の雇用統計はハリケーンやストライキという一時的な影響なので、利下げが現実を帯びたかどうかは別問題。
米景気は依然として堅調なので利下げペースが加速するとはかぎらない。来週のFOMCで今回の雇用統計が政策判断に影響するかどうかは、必ずしもそうではない。
金先物は高値圏が継続。
中東の地政学リスクの高まりや米大統領選を巡る不透明感は根強く金の高止まりは当面続くだろう。
来週の経済指標・企業動向予定🗓️
4日
🇯🇵休場
5日
🇯🇵東証取引延長
🇺🇸ISM非製造業景気指数
🇺🇸大統領選挙
🇯🇵決算:三菱重工、メルカリ、川崎汽船、任天堂
6日
🇺🇸FOMC(連邦公開市場委員会)
🇯🇵決算:郵船、伊藤忠、トヨタ自動車、IHI、JFE、ホンダ、ダイキン、NTTデータ
🇺🇸決算:クアルコム
7日
🇬🇧BOE政策金利
🇺🇸FRB政策金利、パウエル議長会見🗣️
🇯🇵決算:東レ、花王、日本製鉄、フジクラ、ローム、マツダ、日産、三菱地所、資生堂、神戸製鋼
8日
🇯🇵決算:SBI、川崎重工、エーザイ、オリンパス、三井不動産、ソフトバンク
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