今週の相場振り返り(12.4〜12.8)
クリスマスシーズン🎄になってきましたね‼️
先日、六本木ヒルズのけやき坂通りを散策してきたんですが、インスタ女子やTikTok女子が写真を撮ったり、動画を撮ったりしていました。
❶日本株
▪️日経平均株価 ¥32307.86 -550.45
▪️TOPIX 2324.47 -35.44
▪️シカゴ日経平均先物 32520(大阪終比 +320)
▪️日本10年債 0.770%
今週の日本株は荒い動きとなりました。
日経平均ベースで下がって上がって下がっての繰り返しでした。6日自律反発狙いで3万3445円まで上昇したのの8日大引けは3万2307円と、その差は1138円でした。何故このような動きになったのか要因は3つあろうかと思います。
❶-1 米国経済統計の結果見極め
❶-2 為替相場で円が急伸(円高)
❶-3 日本株先物OP メジャーSQ
今週は米国でISM非製造業景気指数やADP雇用報告、雇用統計、ミシガン大学消費者信頼感指数など最重要な経済統計の発表が相次ぎました。その結果を見極めたいとの事で売り買いが交錯したこと。前週NYダウが史上最高値を更新。一時的な利益確定売りで日本株にも飛び火してしました。
為替相場が週初でドル円が147円台だったのが一時141円と円が急伸して円高となり、為替感応度が高い輸出関連株やシクリカル株を中心に売りが広がったこと。トヨタ自動車やキーエンス、ファーストリテイリングなど日経平均採用銘柄が大幅下落。一方で円高を好感してニトリや日本航空など内需株が上昇しました。
今週7日 日本株先物オプション12月限の取引最終日で翌8日がメジャーSQ値を発表があり先物オプションの建玉を手仕舞う動きがありました。
その12月限メジャーSQ値は日経平均 3万2639円57銭。年に4回あるなかで最高値ではなかったため年末にかけて上がりづらい展開になるとの観測が出てしまいました。
これらの要因から
しばらく日本株は軟調に推移すると思います。
経済統計では8日毎月勤労統計が発表されました。
名目賃金は現金支給額は27万9172円と22ヶ月連続プラスでしたが、実質賃金は前年比▲2.3%と19ヶ月連続マイナスとなりました。
企業の動向としては第一生命ホールディングスとロームに注目しました。
第一生命ホールディングスは福利厚生代行サービスを手がけるベネフィット・ワンに買収提案を発表しました。ベネフィット・ワンは既にエムスリーとの買収提案に同意しているため、エムスリー対 第一生命 との買収争奪戦となります。保険会社による企業買収のニュースが多くなっていますが、保険市場が成熟していることや東証による資本効率の改善要請などが背景にあると思われ、保険会社は株主資本が貯まっていますから、成長性という面が考えた時に他業種とのシナジー効果を活路にしていこうという思惑があると思います。
ロームは東芝とパワー半導体をめぐって共同生産していくことを発表。ロームは日本産業パートナーズ率いる企業連合に入っていて東芝を支援して
いますが、パワー半導体の分野で協業を進めることで日本の半導体市場の巻き返しを狙う思惑がありそうです。パワー半導体の世界市場は日本企業がトップの座に君臨しているので期待したいところです。
❷米国株・海外市場
▪️NYダウ $36247.87 +130.49
▪️ナスダック14403.97 +63.98
▪️S&P500 4604.37 +18.18
▪️フィラデルフィア半導体 3774.17 +26.63
▪️米10年債4.229%▪️米2年債 4.722%
米国株は前週末NYダウが史上最高値を更新した反動(利益確定売り・利食い売り)で週初から大幅反落しました。
今週からFRBブラックアウト期間に入りマーケット材料が経済統計の発表にシフト。相次ぐ経済統計の結果を見極める動きとなりました。最重要とされる米雇用統計、そして米ミシガン大学消費者マインドが市場予想を上回ったことが好感され長期金利が上昇。株にも安心感が広がりNYダウは再び史上最高値を更新しました。ナスダックも2022年初以来の水準まで上昇。S&P500も追随しました。
半導体市況ではブロードコムの決算が発表されまして、2023年10月通期は増収増益、売上高8%増358億ドル、営業益14%増162億ドルと好決算でした。
2024年度通期見通しで売上高が約500億ドルで先日買収した🇨🇳VMウェアの売上を含めても慎重な売上高見通しだったことで株価は交錯しました。
アドバンストマイクロデバイシズ(AMD)がAI向け半導体の新製品を発表しました。マイクロソフトやメタなどが採用すると明らかにしました。新製品【MI300 X】は生成AIで回答を出す際の処理速度がエヌビディアの主力製品を上回るとの事です。これを受けてAMDの株価が大幅上昇しました。
主な経済統計 結果
🇺🇸11月ISM非製造業景気指数
⇨ 結果 52.7 予想 52.4⇨前回 51.8を上回る。
🇺🇸11月ADP雇用報告
⇨結果 10.3万人増 予想 13.0万人増
🇺🇸11月雇用統計
⇨雇用者数 結果 19.9万人増 予想18.6万人増
⇨失業率 結果 3.7% 予想3.9%
🇺🇸12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
⇨結果69.4 予想61.5⇨前回61.3を上回る。
欧州株にも動きがありました。
欧州中銀が来年春にも利下げを実施するとの観測が広がり欧州株が上昇しました。
🇩🇪DAX指数が8日のフランクフルト株式市場で16759.22pt と最高値を更新しました。
来年利下げ観測の他、米格付け会社S&Pグローバル・レーティングがドイツ銀行の信用格付けを引き上げたこと、エアバス、アディダスなど資本財や消費財関連にも買いが入りました。
❸為替相場
▪️米ドルインデックス 103.979
▪️USD/JPY 144.93〜144.96
▪️EUR/JPY 155.99〜156.09
▪️EUR/USD 1.0761〜1.0765
為替相場で米ドル、ユーロに対して円高が進みました。週初はドル円が147円台だったのが一時141円台と円が急伸しました。為替相場も荒い動きとなりました。前週からの米FRB高官発言で12月FOMCで利上げ見送りからの来年の利下げ観測で円高になっていたわけですが、さらに欧州でも利下げ観測が出てきたことで金利差縮小でドル安、ユーロ安。
ここまでは想定内だったのですが、想定外だったのは氷見野日銀副総裁、植田日銀総裁の発言でした。
発言内容
6日 氷見野副総裁
⇨出口を良い結果につなげることは十分可能
7日 植田総裁
⇨年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる
⇨植田総裁が岸田首相と会談
この発言や行動から【チャレンジング・ショック】と呼ばれ、来年にも金融政策の修正観測(マイナス金利解除、イールドカーブコントロール撤廃など)が早まるのではないかとの思惑から円売りポジションを持っていた投機筋が短期的に円を買い戻す動きを取ったことで一段と円高が加速したのではないかと考えられます。
個人的には円高は一時的な要素が強いと思っていて、実質実効為替レートをみても円の実力は過去最低水準、日本のインフレが高止まりしていること、実質賃金が19ヶ月連続マイナスになっていること、貿易赤字が改善していないこと、これらの要素からファンダメンタルズ的に円を買う意味があるのか?なんですね。
これから円高は続くか?と言われると、短期的には円高基調だが、長い目でみたら正直難しいところかなと思います。
個人的に注目だったのはオセアニア通貨でした。
5日オーストラリア準備銀行が政策金利4.35%と利上げを見送りました。豪ドル円相場が96円まで下落。それに追随するかたちでニュージーランドドルも下落しました。
❹商品
▪️NY金 2014.50 -31.90
▪️NY原油 71.23 +1.89
金相場では上がったり下がったりでした。NY金先物は4日史上初めて2100ドルを突破しました。来年の米FRB利下げ観測が強まって長期金利が下落。それによって金利を生まない金に買いが入ったことがありました。そしてその後米経済統計の結果良し悪しでの動きがあり、8日発表の米雇用統計が予想を上回る結果となり長期金利が上昇して金が下がるという展開でした。
原油相場は下落しました。
前週OPECプラス閣僚級会議で追加減産が見送りとなりました。今週はこの流れを引き継ぐかたちで軟調。更に一段の下落となった要因が米ガソリン在庫の増加でした。物価高や金利の高止まりでガソリン需要が落ち込んだことで米景気の減速(リセッション)が懸念され6日のWTI原油先物が70ドルを割り込み69ドルまで下落、北海ブレントが74.11ドルまで下落しました。
しかし8日の雇用統計発表で安心感が広がったことでいったん値を戻しました。
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