なぜ「イエスぱねえマジ神すぎてワロタww」はバズったのか。
思い返せば2016年の10月。青山学院大学相模原キャンパスでのチャペルウィーク(キリスト教系学校特有の「強調週間」的な特別礼拝)に招かれたのがすべての始まり。それまでも各地の学校から同様の依頼は受けていたが、この一連の「騒動」がその後の私、そしてキリ新の方向性を決定づけたと言っても過言ではない。
タイトル自体は前年の3月、すでに「あったら読みたいキリスト教書のタイトル」という自主"大喜利"の中でツイートしていた。
いつかどこかで使いたいと思っていたので、試しに依頼書に書いて提出してみたらすんなりそのまま通ってしまい、逆にびっくりするという結果に…。
そして、事件は起こった。チャペルウィーク直前のキャンパス内に、5日間にわたって来校するゲストと主題が張り出されたのだ。
・月曜 「呼びかけに応えて生きる」森本あんり(ICUの偉い学者)
・火曜 「愛するということ」中村啓子(俳協所属のベテランナレーター)
・水曜 「あなたに与えられる神の義」久保義宣(同じ教派の重鎮牧師)
・木曜 「神さまは繊細な観察者」国分友里恵(クリスチャンの著名歌手)
…と来て金曜日に。
オチとして、あまりによく出来ている。出来過ぎているため「コラ画像ではないか」との疑惑まで生まれたほどだ。この看板を撮ってアップした学生のツイートが瞬く間に3万RTを記録。講演当日までに散々拡散され、取材の申し込みや一般参加に関する問い合わせが殺到。
キリスト教徒の謎説教「イエスぱねえ マジ神すぎてワロタww」が話題 どんな内容になるのか聞いてみた(ねとらぼ)
「イエスぱねえ マジ神すぎてワロタww」講話に込めた本気の思い(withnews)
しまいには青学の広報アカも乗っかる始末。
上がり続けるハードル…。前述の記事でも答えている通り、「看板倒れ」だけは避けねばと気合いを入れて臨んだことを覚えている。当日は400人定員のチャペルが立ち見も含め満員。「学生を優先に…」という大学側の配慮で混乱は免れたが、堂内は異様な熱気に包まれていた。
約20分の講話はあっという間に終わった。それなりに反応も良く、概ね好評だったようで安堵した(当日の反響はこちら)。司式を担当した先生に、「説教題のイントネーションが正しく言えるかな…」と真顔で心配させてしまったのは申し訳なかった。なお、これらの余波として教会で「ぱねえ」「ワロタ」の意味を聞かれる牧師が続出ww 参考までに由来についての記事も貼っておく。
おそらく、注目された分だけアンチも増えた。実は、教授陣の間では物議を醸していたと後日聞かされることに。しかし、翌年以降も青山キャンパス、サマーカレッジ、高等部と続けてお招きいただけたので、あながち悪くはなかったのではないかと思うようにしている。
今回、Twitterのフォロワー7,000突破を記念して希望の多かった講話だったので、こちらに当日の資料をアップすることにした。もちろん、資料だけでは判断のしようもないだろうが、上記の関連記事と併せて内容を想像していただければありがたい。
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