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事業企画について

私の職場は公民館で、かなりの数の事業を毎年実施している。
それらの事業の企画は、職員がそれぞれの興味関心、スキルをいかして、立案し、企てているのだが…、公民館(=社会教育施設)であることを意識し、いかした事業であるかを大切にしている。

そのために大切な要素。
まずは、『対象』の明確化。
例えば、”子どもを対象にした事業”と言った時、あなたは、どんなイメージが浮かびますか?赤ちゃん?幼児?小学生?中学生?それとも、年齢でなくあなたの子ども?
そして、例えば、小学1年生と年齢を限定したとしても、自然豊かな場所に住むこども、土も見たことのないこども、お金に困ることのない裕福なこども、食事もままならないこども、母親だけに育てられているこども、一人っ子、兄弟がたくさんいるこども。どんなこどもなんだろう。
一言で『子ども』と言ってもさまざま。
事業企画の対象をできるだけ、具体的にイメージして企画することが大事。

そして、その対象に対する『目的』が次に大事な要素。
貴方が決めた『対象』が企画した事業を通して『どうなってほしいか』
例えば、自然体験をあまりしたことがない子どもが、事業をとおして、自然に触れ、暮らしとのつながりを知るとか、私たちの地域の子どもは、所得的に裕福とは言えない家庭が多いから、子どもたちの健やかな育ちのためにも、地域で子どもを育てる意味で、子ども食堂を地域に人と一緒に創ろうとか。よりリアルでニーズに沿った具体的な企画が生まれてくるように思う。

そして『対象』と『目的』をはっきりさせることができたら、職員の腕の見せ所、『目的』を達成するためのプログラムを考え、組立てる。
これが、事業内容になる。
併せて、予算の組み立ても必要になるけれど。
どんなプログラム内容にするかを考えるこの時が、一番ワクワク楽しい瞬間な気がする。

中には、プログラムから始まる企画もある。
そんな時も、改めて、『対象』が誰なのか、『目的』は何なのかを考えてみよう。そうすることで、骨太なしっかりした企画になるはず!