ロトゼタシアを考える(ドラクエ11-考察①)
ドラクエ11の考察もとい妄想を再開したいと思います。
Game Passでドラクエ11Sがきたので、改めてPCでプレイしました。 DS→swich→PCと3度目のドラクエ11です。
以前の妄想考察、色々間違ってました。だから今回からはゲーム内で描かれている事実をベースに妄想を広げて行きたいと思います。第一弾としてロトゼタシアとは何かを考えたいと思います。
・ロトゼタシアは惑星なのか?
船で外海に出れば地図の逆側に出る。
東は西に繋がっていて、北は南と繋がっている。そして北東は南西へ、北西は南東へと。これはロトゼタシアが球体ではないかと考える確固たる証拠だと言えるだろう。ただ、船で移動すると奇妙なことがある。
地図の端にかかると白い霧がかかるのだ。害があるわけではなく、しばらくそのまま進むと地図の反対側に出る。ここで船員たちは思う。
「途中で白い霧があったけど、抜けたら反対側だった。この世界は繋がっている」のだと。
ここでの謎は白い霧だ。
それを実証するための方法はドラクエ11の主人公たちだけが持っている。
ケトスに乗って、どの山よりも高い場所から海の果てを見れるはずである。
ここで主人公たち、もといプレイヤーである私は驚いた。
「とてつもなく広い海が続いている」「地平線は彼方である」「霧はない」
しかし主人公たちは体験している。霧を抜けると反対側に行くということを。
ではケトスで反対側に行くとどうなるか?
果てしない海の上を飛んでいると、途中で白いモヤに入る。巨大な雲でもあったか?いや、なかったのにである。突然前触れもなく全体がホワイトアウトし、前も後ろも天地も白に染まる。そしてそのモヤを抜けると、反対側に出る。
ロトゼタシアの最東南、ナギムナー村からは南の海が見える。果てしなく続く海が。決して東北の島は見えない。
さて、これはどういう事だろうか?
ロトゼタシアの根本的な誕生の理由は、まず光と闇の戦いというものがあったとされる。闇の化身であるニズゼルファは光の化身である聖龍と神の民の前身、小さき者たちを倒したとされている。
傷ついた聖龍は命の大樹と姿を変え、ロトゼタシアを創造したというのが神話である。
聖龍がこの世界を創ったのなら、惑星の模倣のような事はしなくていいはずである。または本当に極小の球体にしてしまえばいい。
なぜわざわざ白いモヤを作り、結界のような事にしたのだろうか?
その理由は、ロトゼタシアは惑星の一部だという事だと私は考える。
聖龍はある傷を癒す為、ある島を中心に結界を張ったというのが真実ではないだろうか。
これは様々な過去作のオマージュが散りばめられているドラクエ11のドラクエ7のエスタード島ではないだろうと考えた。
そうなると様々な事が辻褄が合う気がする。
事象的な事の次は文化的な方向から考えてみよう。
オープニングは四大国会議から始まる。この狭い陸地で、4人の王がいる事になる。彼らは和平を結んでいてロトゼタシアの共通支配者と言える。かつてはもう一つの国があり五大国だったという。
ユグノアが最古であり、バンデルフォンはローシュ死後にネルセンが建国、デルカダールはある国を追放された兄弟が建国、まだデルカダール村だった時に、バンデルフォン国王が勇敢な若者に盾を送ったという事から、ローシュの時代より後の話だ。クレイモランは古代図書館の発見により、集まった学者達が建国したとされる。そして、サマディーは星の番人という事から、ニズゼルファ封印後に建国と考えられる。ユグノア以外は最初は村から町へ、そして国となったのではないだろうか。地理的に考えられるのはバンデルフォンはユグノアの出資による建国と考えられ、デルカダールはユグノアから追放。クレイモランはユグノアの学者であり、サマディーはユグノア騎士だったのだろう。多くはユグノアから始まったこの五大国の影響下にあると考えられる。
しかし、この文化圏に属さず、巫女という女王を持つコミュニティがある。ホムラの里である。
それ以外にはプチャラオ村、ナギムナー村が四大国の文化圏とは違う。イシの村も違うが、ここはデルカダールの文化圏と考える。この考察はいずれ。
プチャラオとナギムナーはともかく、ホムラはなぜ独立自治区として許されているのだろうか?
完全に独立した文化圏で、「教会」の神父は入り口付近で物乞いのように立たされている。これは追い出すほどではないが、異教徒の建物を建てることを許していないのではないだろうか?
鳥居やしめ縄で火と鉄をを崇め、火山を神聖視していると思われる。命の大樹は神聖視しているが、はるか昔から火山とともに生きてきた文明なのではないかと思われる。
ここから想像できるのは、命の大樹が誕生する以前からある文明なのではないかということである。
ロトゼタシアにはいくつの文明があるのだろうか?
まずゲーム開始時に使用している通貨は「ゴールド」である。これはロトゼタシアでは価値があると信じているものである。通貨は発行するものに信用がないと成り立たないものである。
現状この世界でのNo1は誰か。どう考えてもデルカダールである。明らかにクレイモラン、サマディーより全てが優っていると思われる。
この世界には「ユグノア金貨・銀貨・銅貨」がある。16年前に滅びた王国で、勇者を生んだ最古とされる王国。
作品中でロウが夢の世界である学者からクイズを仕掛けられる。「ユグノアの通貨であるユグノア金貨は〜」と。
そう、ユグノア金貨や銀貨、銅貨は通貨だったと作中で明言されている。それはユグノアだけで使われている金貨だったのだろうか?間違いなくそれはない。歴史も力もあった国である。
たぶん、16年前まではロトゼタシア全体の通貨は「ユグノア硬貨」だったと考えられる。
ユグノアが滅んだことで「ユグノア」という信頼そのものがなくなり、通貨としての価値は下がった。変わってデルカダールの「ゴールド」が最大の信用を得たのではないだろうか?価値のなくなりそうなユグノア硬貨は皆がわれ先にと「ゴールド」に両替しただろう。
ユグノア硬貨は宝箱や道に落ちてたりする。すでに数の少なくなったユグノア硬貨はある種コレクターアイテムになり、希少性による価値を高めた。
ドラクエで価値のある硬貨といえば「小さなメダル」だ。ユグノア硬貨という存在は「小さなメダル」とはなんなのかという「問い」なのではないだろうか?
滅びた国はロトゼタシアには3つある。ユグノア、バンデルフォン、そして謎に包まれたプワチャット王国である。
バンデルフォンはネルセンが建国し、滅びたのもグレイグが幼少の時とされている。これは作品内で書かれている通り、ウルノーガの手によるものだろうと推測できる。まずバンデルフォンを滅ぼしたのにはどのような理由があるだろうか?そしてユグノアと違い、あそこまで徹底した理由はなんだろうか?その考察は今後に置くとして、バンデルフォンは間違いなくユグノアより立場の高い国ではなかったということだ。そこからバンデルフォンでもユグノア硬貨が使われていたと推測できる。
残るは遥か古代に謎の滅亡を遂げた王国プワチャットである。それと小さなメダルを関連付けてみようと思う。
プワチャットはユグノアが最古となる前の、最古の王国だったのではないだろうか?どれくらいかと言うと、大樹が誕生する以前からの。
そこの通貨が「小さなメダル」だったと推測する。
プワチャットのあったとされる地域はメダチャットと言われている。メダ女があるからなのだが、それだけだろうか?そもそもただの女学院が地名になるほどの影響力を持つのはよくわからない。しかもプワチャットの名前を引き継いで。普通ならプワチャット地方のままだと思う。
そこを考えるためにはプワチャットをもっと掘り下げる必要があると思う。そこにドラクエ11の隠されたテーマがあるように感じるのだ。
現在推測されること。
・ロトゼタシアは大きな世界の一部を封印した島であるということ。
・ホムラの存在から、大樹信仰以前の自然崇拝文化があった可能性。
・小さなメダルはプワチャットの通貨であった可能性。
つづく
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