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北米のパズドラコラボについて語ってもらった
このエントリーはTwitterパズドラクラスタでは貴重な北米在住パズドラーの北米パズドラーさんからのエントリーです。日本とアメリカのパズドラは基本的に同じイベントを行いますが、IPの認知度や独自要素のためにコラボ先を日本版と違うIPを使うことがあります。今回はそうした北米独自のコラボについて語ってもらいました。
10月27日...待望の鬼滅コラボが始まる日ですが、今回はちょうど1年前に北米版で開催されたパワーレンジャーコラボについて話したいと思います。
北米版パズドラでは、時々日本版で開催されたコラボが実施されないことがあります。日本で人権と騒がれた曲芸師、ベジット、エレン、ミキフレなどのキャラが入手不可能なのも日常茶飯事で、常にプレイヤーを悩ませています。
ベジットはともかくエレン・ミキフレないのはゲーム攻略に難が出ますね…(まかろに注)
2017年に「北米版限定コラボ」と銘打った「ボルトロンコラボ」が開催されましたが、蓋を開けてみればクローズコラボのコンパチキャラで、しかも当時需要の高かった武田(闇風神)に該当するキャラがいない等不満が多く残ってしまいました。
ボルトロンとは日本のロボットアニメ『百獣王ゴライオン』を北米向けに再編集した往年の人気テレビアニメです。2016年にネットフリックスでリブートアニメが放映され、それを機に企画されたコラボです。http://h-pon.doorblog.jp/archives/49923808.html(当時のおがちゃんのエントリー)クローズが海外でIPとして弱いのか違うタイトルでコラボを行ったということです。独自企画が望まれてる!独自規格した!じゃ一瞬てま崩壊もせず、まぁ微妙なイベントでした。(まかろに注)
「ボルトロンで懲りたからもう北米限定コラボはやらないだろう」と思われていた中で突如パワーレンジャーコラボが発表されたので、若干不安ながらも期待が高まっていましたが、その結果を以下に記します。
ちなみにパワーレンジャーはこれからご覧になる画像見ると一目瞭然ですが日本のスーパー戦隊シリーズをベースにドラマパートを海外の俳優で構成した人気シリーズです。(まかろに注)
そういうわけで、まずはコラボの概要を見てみましょう。
キャラは妖怪ウォッチコラボのコンパチ
ステータスは強化(低レアはプラス換算1300、高レアは1500程)
一部キャラは複数の妖怪の混ぜ合わせ、または半オリジナル覚醒
一部キャラはLS倍率アップ
コストは全体的に高い(60~80)
低レア(★6が7種類)、高レア(★7が5種類、各2.5%)
石10
確定パックなし
着せ替えドロップなし
「石5ガチャが石10にされた」ことが物議をかもしたことは言うまでもありません...
確定パックが一切なかったり、そもそも当時は北米版の石が日本版より高かったり(85個が$60→約6500円)と、性能抜きにしてもかなり無茶な価格設定に感じました。
爆死参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=5knWBvCe5E4
ここからは各キャラの(実装当時の環境での)性能を手短に見ていきたいと思います。ベースの妖怪キャラ(だと思われる)ものもそれぞれ載せていきます。
星7
Red Ranger ジバニャン
攻撃悪魔の多色から、火属性指定の多色に。キングティラノスに抜かされた感
Dinozord ジバニャンS
悪魔キラーに特化したのは良いが、直後にリナインバースが出た。当時かみ合うリーダーがいなかったのも問題
Equip ジバニャン武器
困ったときの指追加。
Megazord エンマ大王 (LSオリジナル?)
当時流行ってたティファと好相性で、回復込み3色陣を持ってたのもGood。ただ、もっと安い魔族幽助や花梨を差し置いて使うかと言われると...
Mega Tigerzord エンマ大王
攻撃25倍は圧巻。しかし本家同様使われてない
Equip エンマ武器
お邪魔3になった代わりに、スキルが劣化
Green Ranger じんめん犬武器(スキル) コマさん(LS&覚醒)
本家同様使われてない
Dragonzord コマさんS
ポテンシャルはあったものの、既に葉やゼラキが実装されてたので出遅れた感。サレサレ異形で使う人は皆無でした。なおLS倍率は変化なし
White Ranger ふぶき姫
攻撃18倍は周回のポテンシャルがあったはず。本家と違い超覚醒なしでバインド耐性あるのはGood
Lord Drakkon ぬらりひょんメダル(スキル) ぬらりひょん(LS&覚醒)
7コン特化&吸収無効スキルによりサブ性能UP、イナフェノンで使い道あったかも
Equip コマさん武器
困ったときの指(ry
Ranger Slayer オロチ(スキル) (LS&覚醒オリジナル?)
単体32倍火力は、ラージャンをも上回るポテンシャルがあった。LSは50%以下を要求する故に回復2倍がかえって邪魔になる。自分で自傷できず、色が合わないCORE等を採用する必要あり
Gravezord オロチ
元非ガチャ限強化組だが、それ相応の強化がなされている。ヴィズとほぼ同じ神キラー火力が出せるため、イナフェノンで使い道あったかも。LSは攻撃力13.5倍と、遠坂凜に似ているが倍率で劣る
Equip オロチメダル(スキル) (覚醒オリジナル?)
未だに日本版に存在しない系統の武器。スキルターンが短いが、エイルなど一部キャラと好相性
Lord Zedd フゥミン(LS???) ババァーン (スキル&覚醒?)
神キラーに限定するとGravezordより火力があるが、総合的には劣る。周回面でもダルシより弱く中途半端。
The Emperor ババァーン
汎用的な覚醒無効解除役として使えるが、いまいち固有性に欠ける。石5の雨宮連を差し置いて使えるかどうか....
Serpentera キュウビ(スキル) (覚醒オリジナル?)
回復なし3色陣+当時流行ったイナフェノンとかみ合わない2体攻撃から、チグハグな印象を受ける
星6
Black Ranger ウィスパー
元非ガチャ限強化組。HPがそれなりに高い以外は、かなり地味
Equip ウィスパー武器
スキルターンが調整できない、ファウスト武器が出て価値が暴落
Blue Ranger フユニャン
ユージオ、ランペイドにコスト、性能で劣る。ちなみに着せ替えドロップは無く普通の低レアです
Equip フユニャン武器
スキルターンが調整できない、困ったときの指(ry、火軽減を剥奪されたため、北米には火軽減2武器がいまだに存在しない
Pink Ranger コマじろう
衛宮士郎カラー
Equip コマじろう武器
スキルターンが調整できない、困ったときの指(ry、これでも当時は低価格()な雲武器だった(新八は未実装)
Yellow Ranger バクロ婆
7コンがついたことで一応攻略にも使える性能に
Equip バクロ婆武器
覚醒無効全回復でき、毒1もつくので出世組
Ninjor ブシニャン
元非ガチャ限強化()組。本家同様使われてない
Equip ブシニャン武器
スキルターンが調整できない、これでも当時は低価格()な50%以下武器だった(卵焼きは未実装)
Zeo Megazord ひも爺
ヴィゴ、デルピュネー、パオウルムーに回復キラーダメージで劣る
Equip ひも爺武器、じんめん犬武器
じんめん犬よりスキルターンが長い。進化キラー必須なランダンがほとんど終わってたのが痛いか
Zordon ふぶき姫武器
Giga装備の水バージョンで、武器形態しか存在しない。上方修正後のレイギエナより揃えやすかった
交換所
Rita Repulsa ムリカベ
元ガチャ限降格組。本家は「妖怪はたいして強いコラボではなかった」主張をする人によく例として挙げられる
Goldar じんめん犬
元ガチャ限降格組。話題にすら挙がらない
Gold Ranger ヒーローニャン(スキル&覚醒)
鎧騎士杯で妥協候補として挙げられていた本家と違い、話題にすら挙がらなかった
モンポ枠
Alpha-5 ヒーローニャンメダル(スキル)
ブシニャンと値段が同じとかありえないです
リストラ組
ツチノコ
パズバトがない北米版ではタナトスが現在入手できないため、ここでリストラされたのは痛い
ミツマタノヅチ
アシスト可能な30%グラビティが入手し放題だったのがリストラされたのは単純に痛い
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総合的に見て言えるのが、「ところどころに強キャラがいるものの、石10の闇鍋に挑戦するに値しない」ことに思えます。他の石10コラボと比較すると、単体で環境を作り上げたディアブロスや遊戯のようなキャラがいなかったことが痛手となってしまいました。
非ガチャ限を見ても本家からの劣化が目立ち、有用キャラが根こそぎリストラor値上げというひどい有様です。ボルトロンの失敗から、何一つ学んでいないと言われても仕方がないでしょう...
現在でも、北米コミュニティ(主にDiscord)でパワーレンジャーの話題が出る度に激しい論争になります。困ったことに、「パワーレンジャーがコケたのはプレイヤーが文句ばかり言ったからだ」「日本と違って北米は文句ばかり言う」などと的外れな意見を持つ一部勢力が常に存在しています。
日本版コミュニティでは「社員乙」で一蹴されるようなものがまかり通っている悲しい現状です。運営はくれぐれもこのようなゴマスリに媚びるような愚策に走らず、今後はプレイヤーが喜んで課金するようなまともな企画を実施してほしいものです。
↓北米さんが望んだ理想の石10パワーレンジャーの正体