銀杏の不思議
ついこの間まで、この銀杏の木は葉が緑色でした。
今年はいつも以上に暑さが長引き、今も冬の寒さというよりは秋の心地よい日が続いています。
一向に黄色く色づかず、緑色のままの葉をつけた。銀杏の木に「今年は色づかないのか?」と静かに覚悟をしていました。
先日記事にもしましたが、沖縄は寒暖の差が大きくないため、銀杏の葉が色づきません。
厳密に言うと黄色くなることはなるのですが、葉の輪郭が黄色を通り越して茶色くなってしまうのです。
画像がないため言葉での説明になってしまって申し訳ないのですが、例えるならば端っこの焦げてしまったクッキーとでも言いましょうか。そんな感じになります。
端っこが濃い茶色になる銀杏も、見ようによっては美味しそうなのですが、やはり黄金色に輝く黄色く色づいた銀杏の美しさには惚れ惚れします。
先週末頃から、木の上部が黄色くなってきました。
「上の方だけ黄色くなっておしまいかな」と思いながら眺めていましたが、今週に入ってあれをあれよという間に、それこそ日ごとに木の全体が黄色く色づいていきました。
いつしか銀杏の周りはハラハラと落ちた葉で黄色の絨毯が敷かれたようになっていました。
毎年楽しみに待つ美しい光景です。
今年は見られないかもしれないと諦めいていただけに、とっても嬉しかったです。
今日は程よく風があり、吹く度に桜吹雪ならぬ、銀杏吹雪が。
しばし、その美しさに見惚れました。