沖縄 大雨 友だちの一日
先日記事に書いた沖縄がザンザカ雨だった日、後輩真澄も那覇にいた。
真澄が那覇にいることは知っていたが、旦那さんとの旅行と聞いていたので特に連絡は入れず。
後日会った時にあの日何してた?と、報告会になった。
真澄と旦那さんも、アーケード街へ繰り出していたようだ。
私の紹介したタコス屋さんへ行ってタコスを味わってくれたそうな。
ここのタコスは皮がパリパリでサルサソースも美味しく、那覇にいる時は一度は食べたい店だ。
いつも地元の人・観光客がひっきりなしにやってきている。
一見強面の女将さんが対応してくれるのだが、口を開くと、とても優しい。
真澄が行った時も、大口の注文が入っていたそうで「今日はもう売り切れなのよ」と言われたそうだ。
相当楽しみにしていたようで、ガクッと肩を落とす彼女を見て、旦那さんも女将さんもどうにかしてあげたいと思ったみたい。
「じゃあ一つだけね。」とにっこり笑ってタコスを作ってくれたそうだ。
真澄はタコスの美味しさと、女将さん、旦那さんの優しさに心と頭がぐるぐるになって、食べながら涙があふれたそうだ。
「お天気には恵まれなかったですけど、また沖縄へ行きたいで強く思ってます。旦那も嬉しかったみたいで、また行こうって言ってくれてます。」とその時のことを思い出して、また涙ぐみながら話してくれた。
真澄たちが雨降りの憂鬱が吹き飛ぶほどの、優しくて温かい経験をしていたことを聞けて、とても嬉しい。
そしてどうやら、真澄たちも劇場や足を運ぼうとしていたそうだ。雨の強さに断念したと言っていた。
もしかしたら鉢合わせていたかもしれない。
一度、那覇で地元の人しか通らないような薄暗い道を歩いていた時に、座間味で常宿にしている宿の若主人と鉢合わせたことがある。
薄暗い道だったので、少しうつむきながら早歩きしていたのだが、突然名前を呼ばれて立ち止まった。
そしたら若主人が、その当時はまだ婚約者だった今の奥さんと立っていて、お互いに「なんでこんなとこに!」と歓声をあげた。
それぞれ、なじみの店に向かうところだったのだが……。
那覇での思いがけない再会にテンションマックスになって、3人で写真を撮って別れた。
話しはそれたが、真澄たちはアーケード街歩きを楽しんだ後、楽園百貨店へ。
「沖縄の優れものを全部揃えたって感じの店ですね!」
さすが真澄、賢い。一度で見抜くとは!
そうなんだよ、楽園百貨店はすごいんだよ。
「大切な友達へのお土産は全部楽園百貨店で買いました。」という言葉がうれしい。使い方も大正解。
「那覇は千ベロが多くていいですね。しかも昼から開いてるし。次回雨の日は千べろに行きたいと思ってます。」と酒飲み真澄は嬉しそうに締めくくった。
私もいつかやってみたい那覇の過ごし方だ。
雨の沖縄でも楽しいことは無限にある。