ラタナさんの車で帰ってくる マカピーな日々#0806
マカピーです。
散歩中に道に迷いラタナさんに送ってもらいました。
昨晩はものすごいスコールの後も雨が残り明け方の4時ころまでシトシトと雨音が聞こえていたのですが、6時ともなると雲の間に朝日が見え散歩に出かけることにしました。
昨日はコタキナバル市街地の北部に広がるリカス湾を歩いてみると近くの丘の上にくっきりとキナバル山がその威容を見せていました。2年前に訪れた際は3泊だけでしたが雲が厚く一度も見ることができなかったのに、今回は初日から見えるとはラッキーです。
まるで焔が立つような冠に見える山容は独特のものがあり、中国語では「神山」と表すのがこのキナバル山で、なんと4100メートル位あるんです!
コタ・キナバルとは「キナバルの町」という意味になります。半島マレーシアの首都クアラ・ルンプールは略してKLそしてコタ・キナバルはKKと地元の人は言ってます。
昨日の散歩ではコンドミニアムなどが工事途中で中止になって廃墟のように見える場所もあり、意外に野良犬らしい集団がいることに気付きました。
マカピーはカンボジアのプノンペンでも、ネパールのカトマンズでも犬にかまれて狂犬病の注射を打つ羽目になっているので注意することにしました。
砂浜のある公園で漁師が使っていたと思われる2mほどの棒を散歩の杖として利用することにして、今日も杖を突きながら「さて今日はどっちの道?」
そうだ、ハジさんの家の裏手にあるシグナル・ヒルに登ることにしました。あそこに登ればさらにキナバル山が良く見えることになりそうです!
そう期待してポクポク杖を使いながら歩きだすと大きなコンドミニアムの横をワインディングロードが続いているのでした。
ところがこの道路は通勤に街にぬける近道として使う車がかなりのスピードで通り抜けるので散歩していると道幅も狭く道路沿いの植物を眺めながら写真を撮っていると危ないものがありました。
それでもマカピーはこんな自然に囲まれた場所を歩くのが好きです。
いつかはこの地元の「熱帯のジャングル」に誰もがアクセスできるような公園を作ってみたいと考えながら登ってゆくとどうやら頂上に着いたようです。
古いホテルの跡がありそこから市街地の一部とホテル群が見えその背後に海そしてGAYA島が見えました。
さて、そのまま車と一緒にこの道を降りてゆくべきか?
マカピーはそのホテル跡の路地を入って行ったのはそのまま丘の尾根を行きハジの家の反対側に降りると考えたからです。
なかなか落ち着いた通りで、駐車している車の種類や家の様子からお金持ちが住んでいる様子が分かりました。
更にピナクルという高級コンドミニアムもありました。
おお、この最上階からはさぞやいいキナバル山の眺めが期待できそうですが、入って行って眺める事ことはできそうもありません。
更に行って、家々と林の間を透かして海の様子をみたりしていると木の枝が揺れ動くのがわかり「え、サル?」
数匹のサルが木々を渡り歩いているのを見ながら3月までいたダーバンのアボカドコテージに訪れるベルベッドモンキーの群れを思い出しました。
マカピーが路地を回っている間に、メインロードを行く一人の女性がいたのに気付き、マカピーもそちらに行こうと角を曲がるときに地面に落ちているものが気になり近づくと、スターフルーツが熟して落ちていたのです。
そうだ、これがスターフルーツの木だったと確認しながら写真を撮っていると、背後に先ほどの女性がいて、不思議そうにマカピーが撮影するを見ているのでしたた。
マカピー:「ほら、これスターフルーツだよ」
女性:「え、本当だ! ワタシ毎日のようにここを歩いているんだけど気付かなかったわ」
マカピー:「へー、わざわざここまで歩きに来るの?」
女性:「そう、あっちに車を止めてきて、ここを何度も往復するの。車がほとんど通らないし空気もいいし私のお気に入りにのコースなの。それから歩くコースと言えばスポーツコンプレックス(総合運動場)かな」
女性:「実はね、ワタシあなたが、この丘を登って行くのを車から見てたから知っているのよ」
マカピー:「え、この靴が目立つんだよね。それに杖をもっているし」
女性:「あなたどこに住んでいるの?」
マカピー:「すぐこの丘のふもとのタウンハウス。友達のところで今日が二日目。昨日はリカス湾沿いを歩いたんだ」
女性:「アナタどこから来たの?」
マカピー:「日本人だよ。あなたは?」
女性:「ワタシはタイ人よ」
マカピー:「へー、もうこちらが長いの?」
女性:「サバに来て20年。この2年間COVID-19で戻ってこられなくてね。やっと戻ってこれたの」
マカピー:「ボクも2年前に来たんだ。でもその30年以上も前にクダットに2年間住んでいたんだけどね」
二人は地元のマレイ語を混ぜながら、あれこれ話しているうちにあっという間に時間が過ぎ、ハジさん宅の8時の朝食の時間が迫ってきました。
マカピー:「じゃあ、またどこかで会いましょう。そうそうボクの名前はマカピー」
女性:「ワタシはラッタナー。よろしくね!」
マカピーは彼女と反対の道を歩いて麓に行くつもりだったのですがゲートがあり行き詰まりだったことに気付きました。
「ヤバい、グルーッと回って帰ると8時半になっちゃうぞ」
そこで、ラッタナーさんを追いかけることにしました。
マカピー:「ふー、やっと追いついたよ。ラッタナーさんお願いだから近くまで送って行ってくれる?ボクこの道が麓に繋がっていると思ったんだけどデッドエンドだったんだ。でもボク友人宅に8時に帰宅する約束が迫っているんで乗せてってもらえるかな?」
ラッタナー:「いいわよ。乗って!」
なんとラッタナーさんのプロトン・サガ(マレイシアの国産車)に乗せてもらってハジさん宅前まで送ってもらいました!
マカピーでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。また会えるかな?
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