見出し画像

店番マカピー マカピーの日々 #1257

マカピーです。
レストラン・ハマナス2号店に来て、必要品の買い出しをしています。

運転手だけでなく簡単な修理模するしゴミ出しもこなします。

そうやって何でもしながらレストラン経営に関わっています。

他方、マカピーとしては店番はちょっと苦手です。

接客センスは女性が圧倒的に優れている様に思います。

状況によっては、少し話し込んで固定客になってもらい、更には友達を連れて来てもらう話もするのがハナさん。

若いファラやアイダよりも圧倒的に経験が豊富で話術に長けてます。

少しずつ変わって行く店舗

そして言語能力もあるのでフィリピン系住民にもマレイ人にも対応、話せないけど中華系住民とも直ぐに仲良しになれます。

昨夜は夕立ちの中、少しかっぷくの良い女性が一人で簡単なインスタントヌードルにミルクコーヒーを注文していました。

どうやら仕事帰りに夕立ちになり小腹が空いたのでちょっと立ち寄ったという風情でした。

ハナさんが尋ねると彼女は以前もこの店を利用していたそうです。

お勤めですかと尋ねれば近くの小学校校長だそうです。

ハナさんは1号店の事を伝えると、校長は以前そちらの学校に赴任していたので急に親しく感じられるのでした。

学校の教員にも知らせておくわ!と言われればこちらも嬉しいですよね!

1号店から持って来た二人がけテーブルの老夫妻

マカピー達二人は少しでもいい品質の食材をいかに安く仕入れるか車で走り回ります。

街では1号店周辺で買えない品物も購入して帰ります!

そのハマナス1号店ですがアディ去った後、ダメージが大きかったので店を閉じ2号店側に集中しようかとも検討しました。

ところがハナさんの息子のアジズが、残ったバスリとヤッティの3人で続けると宣言。

14歳ながら頼もしいです。

もう少し1号店を続けることにしました。

まだ未成年ですが母親に鍛えられ日々成長しています。

ハナさんによると、アジズは勉強は出来たけど社会性に欠けるところがあったそうです。

ところが店を手伝いをする事で、年長者達とチームで仕事をして同じ釜の飯を食べ収支のまとめもするようになると次第に変わってきました。

辞めさせられたスタッフの資質がどうであったのか、儲けを出すにはアディのやり方では無理だと気づいたのです。

なんと欠員だった飲み物係も自分達で探してきて一緒に働いています。

案外アジズはこうしたビジネスに向いているのかもしれませんね。

向かいの古着の卸店はコンテナいっぱいの古着梱包を韓国から輸入して小売店が買い付けます

ハナさんは猛烈叱りつけながらも息子を信頼しています。

かつて都会で贅沢な生活に何の疑問も抱かずにいたのに、ある日を境にマカピーのところに合流すると、一転して田舎暮らしで節約ムード満点になったのですから人生わからないものです!

最初の頃はいつこの田舎から脱出できるかばかり考え、母親にも訴えていたとのことです。

そりゃ無理もないよね!

節約は住まいにも及び、ついにはエアコンも無い倉庫に移り住んだタイミングで
レストラン手伝いの仕事を開始。

状況変化はアジズを次第に物怖じしない性格に変えつつあるようです。

ちょっとモダンな感じ

さてカウンターに入ってかたわらを見ると8つのビデオカメラ映像が見えます。

ハナさんが最初のオーナーとレストランについて話したところによると、オーナーはスタッフによる盗難に頭を抱えていたとの事でした。

前オーナー曰く、決してこの店で働いた経験者を雇ってはいけないとのことでした。

実はその朝に二人の中年女性が応募してきたのでした。

インタビューにマカピーも同席したのですが、一目で却下。

英語でハナさんに雇いたくない旨を告げました。

特に経験者の態度が横柄で目つきも悪く連れてきた5歳位の男子も母親同様だったのでした。

雇用では移民で国籍やそれに準じる証明書を所持していない人を働かせると、入国管理官のチェックで本人だけでなく雇用者も罰せられます。

幾日も求人広告を出しても資格者が集まらないので、昨日ハナさんは近くに住む従兄弟を訪ね人探しを依頼しました。

マカピーのRav4とほぼ同じ製造年のものを眼の前にすると何だか嬉しい

するとさっそく今日の午後に3人娘が現れインタビューを受けたのでした。

従兄弟の近所の娘さん達は二人が姉妹、もう一人も仲の良い幼なじみで、19、18、17歳でした。

とりあえず飲み物係、接客係、掃除皿洗いですがチームワークが大切であること、ケンカをしないこと、何でもアイダとファラそしてアピに相談する事を確認。

明朝からさっそく働いてもらう事になりました!

マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します! 明日は1号店に戻ります!






もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!