提言してみたんです マカピーの日々 ♯1595
マカピーです。
(写真はイラクサの根をを乾燥した物)
フィリピンはルソン島北西部山間地のイフガオ州アギナルドへ行ってそこの市長と話しました。
一泊だけでイザベラ州の低にある地ハリー叔父宅戻って来ています。
昨晩雨降りの急坂のある山道ではところどころで土砂崩れが発生して道幅が狭くなっていました。
一週間前の熱帯低気圧の通過でかなりの雨量となり、地形的に脆弱な道路の法面(のりめん)などが崩壊してしまうのでした。
僻地と言うと語弊がありますが、実際こんなところでも集落が有るのに驚く程です。
日本で言うと「平家の落人の集落」的な存在かしら!
こうした僻地は平地の町と比較してもかなり不利な点が多いです。
一例として車の燃料代を見てみましょう。
お隣のマレイシアではガソリンスタンドでの小売価格が統一されています。
ところがフィリピンでは各スタンドで小売価格を決める事が出来ます。
すると僻地になればなるほどお金を支払わなければなりません。
電気料金も同様ですし、運送費が高いのでサリサリストア(雑貨店)の商品まで全てが高いのです。
ここまで徹底していると、日本の山小屋での価格のようで怖いくらいです。
つまり、山に住む人たちは平地の人たちよりもかなり支出が多くなるわけです。
では収入の方はどうかと言うと、比較的低地ではトウモロコシ栽培が盛んですが急傾斜地での栽培ですからハーベスターなどの機械導入は無理で全て人力となります。
人手がかかっても特に収量が多くなるわけではありません。
マユヤオやアギナルドで伝統的に行なっている棚田での稲作も傾斜地で面積も限定的となります。
全然良いところが無いじゃん!
マカピーは今回の滞在中にフローレンスの兄でありアギナルド市長のガスパールと話しをする機会がありました。
若者が働けるまちづくりをしたいと言います。
そうした傾向はフィリピンだけではありません。
日本でも他の国々でも地方から首都に若者たちが吸収されます。
ここで生活出来て、一旦出ていった元住民が帰って来ても働ける。
そんなまちづくりが出来ないか、と言う事でマカピーは市長にアイデアを提案したんです。
1.棚田文化を中心としたエコツーリズムの導入
最初はマニラの業者と共同運営
2.薬草など高価格植物の栽培と販路模索
イラクサは薬草でもあり、繊維植物でもある
3.伝統的家屋や工作品を作り販売
大学との共同活動
4. 小規模水力発電
景観を損ねない洪水にも耐えられる構造とし、高価格の電気を地域に供給。
来るEV自動車等を積極的に導入
以上の様な事を伝え、そうした技術的協力の要請が可能なJICA(国際協力機構)フィリピン事務所を紹介しました。
ガスパールは秘書にその事を伝えていました。
さてどうなるでしょうか?
マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございます✨ 自分が関わるのも面白いかも(笑)