カチューシャ マカピーな日々#0259
マカピーです。
ロシア民謡の「カチューシャ」は子どものころに習って歌いました。アコーディオン奏者でもあった小学校の担任の姿と共に思い出します。
マカピーは高校を卒業して東京に出てくると、住み込みの新聞配達をしたのです。奨学生での新聞配達は朝刊夕刊に集金が加わるので厳しい時間制限がありましたが、若いというのはすごいですね。
その間を縫って学校へ行き、デートをしていたんです(笑)
ある日、同じ新聞専売所で働く政治活動の好きな先輩に連れられて新宿の「歌声喫茶」なるものに行くと、ウオッカを飲んでお客みんなで肩を組み「カチューシャ」や「インターナショナル」を歌唱し悪酔いして帰宅した思い出があります。
次に「カチューシャ」に出会うのは、それからずいぶん経ったカンボジアでの事でした。
カンボジアから次の任国がウズベキスタンになったので、その事をプノンペンの事務所のスタッフに伝えると、日ごろ挨拶していて仲の良かった受付のケインさんが突然「カチューシャ」のメロディーを歌い始めたのです。
「どうして、その歌を知っているんですか?しかもロシア語じゃあないですか!」
「私はウズベキスタンの師範大学に留学していたんです」
「な、なんと?そうだったんですか!」
すると、近くにいた警備関連スタッフも
「実は僕もウズベキスタンに留学しているんです」
人は見かけによらないもので、身近なところにリソースフルな人がいたんですね。もっと以前に分かっていれば情報が得られたのに惜しい事をしました。
その警備スタッフは「実はウズベキスタンという国には、ウズベク人だけでなくタタール人、キルギス人やタジク人もいるんです。そしてタジク人には女性が二つの眉毛をくっつけるという、おかしな習慣があるから覚えておくとよいですよ。見たら絶対笑います」とも。
2004年の8月に首都タシケントに着任したのですが、そこの国立ナボイ劇場前の広場にいたタジク人の女性舞踊団らしき集団に会いました。
どうしてタジク人だと分かったかというとカンボジアで教わったとおり「眉毛がくっついた女性」がいたからです。
正しくは眉墨(アイシャドウ)で双方の眉をつなげるのです。
なんとなく天才バカボンに出てくる目玉のつながっている警官の「本官」に感じが似てしまうので、確かに奇妙というかユーモラスでもありました。
そこのインターナショナルスクールで三男に仲の良い女の子ができたのですが彼女はタジク人だったのです。ある日その彼女から「私も子どものころは眉毛をつなげていました」と聞いた時、何故かしらマカピーは「おおお!やっぱり!」と風俗習慣の裏付けができたことで感動しました。
マカピーが子どものころ歌った「カチューシャ」がタジク人女性の眉毛の化粧につながるお話でした。
最後までお読みいただき感謝します。引き続き明日もマカピー的史観をお届けします。
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