エレキギター? マカピーな日々 ♯1653
マカピーです。
アジズが自分で稼いだ小遣いで買ったのです。
アジズへの分配金
マカピーは約束通りアジズがレストランの備品や消耗品を即売した売り上げ金額の4割を渡しています。
本当は売り上げの一部をあげなくても、これまで言われたことはちゃんと手伝ってもらっていたのです。
でもマカピーが考えたのは「モチベーションアップ」と、これまでは特に彼に小遣いを渡してこなかったからその渡し方でした。
一方マカピーは彼が何となく買い物がしたそうな雰囲気が分かっていたんです。
アジズは事業撤退など厳しい状況を見ていたし、母親もいない事からマカピーに何か買って欲しいというような要求をした事がありませんでした。
もっともハナさんがいる時でも、古着屋さんで同じようなジャージばかりを買っているくらいでした。
アジズの生い立ちと環境変化
マカピーがフィリピンから一人で戻って来てアジズと二人での生活を始めても、たまに彼はセブンイレブンで買い物がしたいからと言って少額を使う程度だったんです。
以前にハナさんから聞いた話によると、実はサバ州に来る前はかなり裕福な生活をしていたらしいんです。
もちろん、それはハナさん自身がお金に困らない生活をしていたからだったとの事ですが、その代わりハナさんは寝る間もないほど無茶苦茶忙しかったと言っていました。
ところが数奇な運命?のおかげでサバでの生活が始まったのです。
当時14歳でやって来たアジズにとってそれまでの生活環境の変化に苦しんだろうと想像に難くないところですね。
更にサバに来ると、母親だけでなく更にマカピーが一緒にいる事になったんですから(笑)
アジズの買い物
昨晩マカピーが簡単な鶏肉料理を作って夕食を一緒に食べていると「これからセブンイレブンに行ってきます」とアジズが言うのでした。
マ:「何を買うの?」
ア:「エレキギター!」
マ:「え、セブンイレブンでエレキギター売ってるの?」
ア:「まさか!(笑) エレキギターを注文したのでその支払いに行くんですよ」
マ:「通販なんだね。どこから送られてくるの?」
ア:「半島マレーシアなんで、送料がすごく高いものがあったけど何とか一番安い送料で買えそうなんだ。これからセブンイレブンで送金するんだ」
マ:「へー、エレキギターが欲しかったんだ。手に入って良かったね。それってアンプがついているんだよね」
ア:「もちろん!」
マ:「お願いだから隣の部屋でそのエレキギターでガンガンかき鳴らさないでよ!弾くときはヘッドフォンをつければ自分だけで楽しめると思うよ」
ア:「あ、そうか・・・」
マ:「それに次に移動する時の事も考えた方がいいよ」
ア:「大丈夫、背負えるバッグが付いてくるんだ!」
事業整理で断捨離最中なのに、アジズは運搬に気を遣う楽器を買おうとしているんです!
でも、マカピーはそれ以上言うことなく見守る事にしました。
そう、自分で稼いだお金で自由に物を買えるっていい事だよね!
アジズ、そうやってキミ自身の人生を楽しむんだよ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。次の目標はアコースティックギターですって!(笑)