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12月26日、巨星光芒が消えた マカピーな日々#0631
マカピーです。
その朝、マカピーは大家のリチャードに犬のデイジーの散歩のタイミングを伝えに行くと、ちょうどキッチンにエルダがいました。
マカピー:「エルダ、おはよう。今日の体調はどう?」
エルダ:「良くなってるわ。昨日はクリスマスというのに隣家との間の枝を切り払ってくれてありがとう!」
マカピー:「どういたしまして。こちらこそ逆にクリスマスプレゼントをいただき感謝してます。デイジーとの散歩はこの後のショッピングの後行きますね」
エルダ:「ありがとう。そうそう、リチャードはね、今朝ディズモンド・ツツ元大主教が亡くなったのでガッカリしてるの。彼は30年ほど前にいっしょに教会活動していたことがあったから」
マカピー:「ツツ主教ってまだ生きていたんですね、これは失礼しました。ケープタウンで4人の銅像を見た時に、デクラークも最近亡くなったし、全員亡くなってるって勝手に思い込んでたんです。そうでしたか、それは残念でしたね」
エルダ:「彼は90歳だったの。これまで幾度もがん治療をしていたしね・・・」
そこへ奥の部屋からリチャードがやってきたので
マカピー:「リチャード、ツツ元主教が亡くなったて聞いたよ。残念だね」
リチャードはスマホに保存された色褪せたカラー写真を見せてくれました。
リチャード:「ほら、この写真がボクとツツ主教」
マカピー:「二人とも若いね。特にリチャードは!」
リチャード:「そうだね(笑)。彼は本当に素晴らしい人間で、ボクは知り合えて本当によかったって感謝しているんだ!」
ノーベル平和賞をツツ主教やマンデラ大統領と同時に受賞した、デクラーク前大統領も2021年11月11日亡くなり、南アのアパルトヘイト時代の転換をはかった立役者たちが消えてしまいました。
アフリカ各国は旧宗主国から独立するにあたり、沢山の人々の血が流されてきました。そしてまだそのくびきから逃れられない国や政変を繰り返すだけでなく、政情不安の国も多く存在します。
先の選挙などでも投票率が低下し、政権与党の求心力が落ちている中で、アパルトヘイトと戦ったアイコンたちの姿が消えることは、新しい世代になったことを意味します。
ここ国旗の彩色は世界でも最多で、多くの民族が暮らす「レインボー・カントリー」とも呼ばれている南アフリカ共和国です。
さて、この虹の国の歩む先は「晴れているか?」
それは分かりませんが、人々はその中で生き、そして国家も繁栄を目指して努力することを諦めずに続けるはずです。
そうです、『フリーダム・ファイター(独立の戦士)』たちが決して諦めずに、戦友の屍を乗り越えて戦い続けたのです。
そして独立を勝ち取り、「アパルトヘイトを廃絶』したように挑戦は続きます!
ツツさん、長い間に南アのみならず、世界中の人々に働きかける仕事に尽力いただきお疲れさまでした。貴方のバトンは次の世代に引き継がれました。どうぞ、ゆっくりお休みください。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。巨星の使命も尽きる日が来ます。
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