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ヒコバエの詩 マカピーの日々 ♯1581

マカピーです。
忙しい一週間が過ぎ、久しぶりに早朝散歩をすると収穫の終わった田んぼにヒコバエがありました。

ヒコバエと言ってもハエの一種ではありません(笑)

稲の力が強いと、刈り取った株から萌芽が始まります。

それで晩秋には短いながら出穂して二度目の収穫に繋がる事もあるのです。

もっとも普通には無視されスズメや野鳥の餌になってしまいます。


ビナトッグは白トウモロコシを煮てコンデンスミルクをかけたデザート

そのヒコバエがフィリピンでもありそうな気配だったのですが、よく考えて見るとこの田んぼは二期作目の植え付けをするはずです。

そうなれば田植え前の天地返しで稲の株やワラは鋤き込まれやがて分解してしまうのです。

再生力の強い品種があれば、二期作の手間が省けるのではないでしょうか?

上手く施肥をしてヒコバエでの二度目の収穫ができればいいなあって夢想したのでした。

もっとも収穫時にコンバインハーベスターのキャタピラーで踏みにじられてしまった株からの再生は望めそうにありませんでしたけど(笑)


ヒコバエの青い萌芽が分かりますか?

イフガオの丘陵地帯では水田耕作の代わりにトウモロコシ栽培が主要作物となります。

これまで紹介してきました様に、こちらも二期作するのでちょうど低地の稲作と同じように一斉に第一期収穫が進んでいます。

道路を占有しての乾燥作業は交通の障害になりますが、これをしないと出荷出来ないらしいのです。

ちなみに日本でもマカピーが子供の頃は田んぼで稲架(はさ)掛けをして出来る限り乾燥させてから脱穀し、庭先で乾燥したものです。

ゆっくり乾燥するから、風味が良かったように思いますが、ササニシキやコシヒカリが登場してから味は品種改良によるところが大であると知りました。

フィリピンの道路を利用しての穀物の乾燥と同様に雨が降れば急いで取り込まないと品質が急激に低下してしまいます。

日本はその後乾燥機なるものが登場して我が家でも灯油を使ったボイラーで乾燥するようになりました。

ところがボイラーで急激に乾燥させるとこれ又弊害が生まれるんです。

天日乾燥の様にゆっくり乾燥すれば良いのですが強制乾燥が強すぎると籾の中で米(玄米)がひび割れてしまいます。

これを胴割れと言って胴割米は精米すると細かく砕けてしまうので等級が落ちてしまいます。

そうなんですよ。米つくりも中々神経を使うんですね!


雨の中でも往診が続きます。

それでイフガオのトウモロコシなのですがせっかく収穫、脱穀を終えて道路で乾燥させて早く出荷出来れば良いのですが、最近毎日雨が降るので出荷前に再度濡れてしまって品質低下を招いているのです。

今日は特に台風の影響で曇天から雨になり乾燥中のトウモロコシを濡らしてしうのでした。

車でズラーっと並ぶ袋詰めされたトウモロコシの袋が雨に打たれているのを見るとマカピーの心が痛みます。

何とかならないかなあって思うのは、マカピーがかつて農家の子弟で天候に左右される理不尽さを知っているからでした。


患者さんが集まるのでした

「ヒコバエの詩」はマカピーの学校時代の思い出に繋がるのですが、それは次回お知らせします。

マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します。マカピーの心はは基本的に農民なんですね!




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