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何になりたかったのか? マカピーな日々#0795

マカピーです。

テーブル越しにウイスキーを飲んでいた、マカピー三男がフッとそれまでの会話とは関係ない話題を口にしたのでした。

マカピー三男:「お父さん、子供のころ何になりたかったの?今みたいな生活を考えたことあった?」
マカピー:「うん? あ・・・・。うーん」

マカピーは言葉に詰まってしまったのです。

それは、小学生のころ「将来の夢」という作文で、自分がなりたい職業を書く課題だったのですが、マカピーは頭が真っ白になって書くことができませんでした。

そんな思い出があったからです。

そうだ、自分は何になりたかったんだ?
そのためにはどんな職業に就くべきなのか?
子供心ながら、真剣に考えたのです。

でも、小学生の頭では選択肢がないのでした。
思い浮かぶ職業と言えば、教師、えーと農業は職業というのかなあ。

タクシーの運転手、日本ビクター工場で働く友達の父親がいたけど、あれはどんな職業なんだ?親戚には群馬銀行に勤めている人が多いぞ。

それから県庁や村役場で働く人って、ああそうだ公務員だ。

あと地元に福田赳夫っていう政治家もいたなあ、あれって職業なのか?

マカピーが動転したのは、何の前触れもなくマカピー三男にいきなり「人生の命題」を突き付けられたような気がして、シドロモドロ状態になってしまったのでした。

他にどんな職業があるっていうんだ???

そこで思い出したのは「宇宙飛行士」「警官」「船乗り」「飛行機のパイロット」・・・

当時、どう逆立ちしても、30年以上も過ごすことになる海外での活動なんか、これっぽっちも考えなかったよ。

そもそも、そんな仕事があるなんて知らなかったし、就職活動をしたことなかったので東京にいても関心なかったんです。

そうだ、思い出したよ。

マカピーは作文に「消防士になりたい」って書いたんだ。

被災した人を助ける事ができるからと、面白くとも何ともない作文を時間内に仕上げてみたけど、本心ではなかったから後味が悪かったのを今でも覚えています。

マカピー:「やっと思い出した。学校の作文に『消防士』になりたいって書いたんだ!でもほかの職業って簡単に思い浮かばなかったんだ」
マカピー三男:「じゃあ、国際協力の現場に行くことになったのは?」

マカピー:「それは、やっぱり米国の酪農実習と協力隊の経験かな。米国の広大な面積を扱う農業とマレイシアでの農村の体験が原点になったのかも」
マカピー三男:「で、今考えてどう思う、父さんの選んだ道は?」

マカピー:「まだ終わったわけじゃないよ!」
マカピー三男:「ごめんごめん。またマレイシアに行くんだよね」
マカピー:「海外での仕事で家庭を持つことができて、君ともこうして飲みながら話していられるんだから悪くなかったのかもよ」

マカピー三男は「ふーん」と云って黙ってしまいました。

マカピー:「ん、何かあったのか?」
マカピー三男:「・・・やっぱり仕事辞めようかと思ってさ」
マカピー:「いろいろ経験できたから良かったんじゃない? で次の仕事はどうするの?」

マカピー三男:「しばらく仕事しないで、車の免許証を取りに合宿したいんだ。それから8月にスペインから友達が来るんだ。その彼と一緒に京都へ行って見たいと思っているんだ」
マカピー:「ふーん、まあいいんじゃない。最終的には自分で決めることだからね」
マカピー三男:「わかった」

ひとりの人間の人生なんて、その将来など全く予想だにつかない事の連続よね。
自分の判断でどっちの水が甘いのか「蛍」のようにフラフラ飛びながら実際確かめる必要がある。運悪くほかの虫に食われてしまったり強風に吹き飛ばされてしまう事もあるだろう。

自分を信じて、自分の才覚で、周囲との人間関係を築きながら楽しく生きるんだ!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。あの後スイス本社から留意を求められ判断が鈍っているかも?




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