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「われは海の子」ならずとも マカピーな日々#0816
マカピーです。
サバの海岸で潮風に吹かれながらマカピーが思い出した歌がありました。
それは小学校唱歌の『われは海の子』でした。
海なし県の群馬に生まれたマカピーは、潮干狩りで千葉の幕張海岸に行ったらしいことは覚えているのですが、その後とんと「海」とは縁がなく育ち実際に海に体を浸けたのは大学生になってからでした。
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当然ながら海の実体験がなくとも、学校で『われは海の子』を歌っていたのですよ。
我は海の子白浪(しらなみ)の
さわぐいそべの松原に、
煙(けむり)たなびくとまやこそ
我がなつかしき住家(すみか)なれ。
生れてしおに浴(ゆあみ)して
浪(なみ)を子守の歌と聞き、
千里(せんり)寄せくる海の気(き)を
吸(す)いてわらべとなりにけり。
高く鼻つくいその香(か)に
不断(ふだん)の花のかおりあり。
なぎさの松に吹く風を
いみじき楽(がく)と我は聞く。
作詞作曲者不詳/文部省唱歌(六年)
改めて、歌詞を見るとなかなか風情のある情景が目に浮かぶのです。子供心に「白砂青松」を思い浮かべたものですが、なぜかしらここコタキナバルでそれを思い出したのはどうしてでしょうね?
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今年の3月まで7か月間いた南アフリカ共和国のダーバンのインド洋に面した砂浜を歩いていても、その歌が思い出されることがありませんでしたがダーバン港を眺めて暮らしていたので、そちらでは『冬景色』ばかり思い出していたんです(苦笑)
同じ海でも、場所によって違うのかしら?
例えば浜辺にヤシの実が転がっている様子を見れば『椰子の実』が口をついて出てきます。
「椰子の実」
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実ひとつ
ふるさとの岸を離れて なれはそも波にいくつき
もとの樹はおいやしげれる 枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕まくら ひとりみの うきねの旅ぞ
実をとりて胸にあつれば あらたなりりゅうりのうれい
海の日の沈むを見れば たぎりおつ異郷の涙
思いやる八重のしおじお いずれの日にか国に帰らん
不思議なもので、当時意味を知らずに歌っていた歌詞に、改めて自分の境遇と似たものを感じた時にハッとすることがしばしばある、そんな年齢になったという事かと思うのです。
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日本の唱歌っていいものですね。
散歩コースの一つであるLikas海岸から海を眺めると、濁っていて泳ぐ気はありませんけど(笑)
地元の人はその海を指して「ワルナ・テ・タリ」と教えてくれました。意味は「ミルク紅茶色」でナルホドそのとおりだと笑ってしまいました。
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マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。KKで思い出す日本の唱歌
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