さようなら、お散歩オジサン マカピーな日々#0573
マカピーです。
出勤前の直前に何気なく見たメールに一瞬目が釘付けとなり、マカピーは急いでキッチンにいたマカピー妻のところへ駆けて行って告げました!
「お散歩オジサンが死んじゃったよ!奥さんからメールが来たんだ・・・」
その後はボロボロと涙が出てきて言葉になりませんでした。
お散歩オジサンはいわゆるお役人だったのですが、ダイエットにタオルを巻いて炎天下のカンボジアの首都プノンペンを散歩していたので名づけられたニックネームです。
ご察しの通り、お散歩オジサンはメタボ体質で「コンマ1トンクラブ」を自称していた方だったんです。
半世紀ほど前、まだ肥満児が珍しかったころ、近所では肥満児を観たければ「○○家に行ってみればいい!」と言われたそうです。少年期からお散歩オジサンはかなりふくよかだったそうです。
奥さんの説明では大動脈解離による急性冠動脈梗塞で苦しむ間もなく亡くなったようです。エンディングノートにマカピーたちの名前があり、お知らせをいただいたとの事でした。
数年前マカピー夫婦はお散歩オジサンの誘いで彼の故郷である九州の博多に行き、彼のアパートに泊めてもらいながら、山笠で有名な櫛田神社から博多ラーメンをたべたり中州を案内してもらいました。
マカピー妻はすっかり博多祇園山笠に夢中になってしまったので、ぜひ次は開催に合わせて来るとお散歩オジサンに伝え昨年までその日取りを決めていたのですがCOVID-19 の影響で山笠そのものが中止になってしまったのでした。
マカピーはかつて漫画雑誌に掲載されていた長谷川法世さんの「博多っ子純情」が大好きだったのですが、その事をお散歩オジサンに伝えるとあの作品に登場する先生の本当の名前を知っていました。
何と法世さんとお散歩オジサンは殆ど同じ年で同じ高校へ行っていたのでした!
夜になるとマカピーを連れて同級生がやっている酒場へ連れて行ってくれました。
入口に妙な形の筒状のものがあるので尋ねると「てっぽうと呼ばれる指揮棒」と教えてもらい、店主が現役の「流」の役どころをしているのがわかりました。
お散歩オジサンはとても気さくな方で、自分でそれほどプレーが出来なくても一緒にバレーボールの監督を買って出てくれたり、協力隊員(JOCV)を陰ながら支援してくれました。
聞けば大学院生のころ養護施設でボランティア活動をしていたのですが、ある母親から「そんなに一生懸命になってもらうと子供が別れられなくなるのがわかりつらいのでもう辞めてほしい」と言われたと教えてくれたことがありました。
「ボクは役人にならなかったら、きっと協力隊員をやってたろうなあ」
博多祇園山笠の「流」ではその年に亡くなった先輩の家の前に全員が集まって「祝いめでた」が歌われると聞きました。
祝い目出度の若松様よ 若松様よ
枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる
エーイーショウエ エーイショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー
お散歩オジサンにこの号を捧げます。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。こんなお別れとは寂しいです!